ドイツ代表の一員としてユーロに参加中のMFレロイ・ザネ [写真]=Getty Images
フランスで開催中のユーロ2016でイマイチな戦いが続くドイツ代表。決勝トーナメント進出のかかる21日の北アイルランド代表戦を前に、テコ入れとして起用待望論が上がっているのが、シャルケ所属のMFレロイ・ザネだ。
レヴァークーゼンのDFヨナタン・ターとともにチーム最年少の20歳で選出されたが、今大会は未だ出場機会がない。
ザネの大舞台での活躍に期待が高まる中、逆に頭を悩ませそうなのがシャルケだ。
今シーズン、33試合に出場して8ゴール6アシストをマークしたドイツ期待の星を巡っては、マンチェスター・Cとバイエルンがマネーゲームを展開。
ザネのシャルケとの契約は2019年までとなっているが、ドイツ紙『ビルト』は北アイルランド戦の翌日、22日に同選手が決断を下すと伝えている。
同紙によると、マンチェスター・Cへの移籍なら今夏で、違約金は5000万ユーロ(約59億2700万円)。一方、バイエルンなら来夏の移籍となり、契約の付帯条項で定められている3700万ユーロ(約43億8600円)が違約金として発生する。
バイエルンが同リーグであることも踏まえると、シャルケにとっては移籍金も高いマンチェスター・Cに行かせた方がよさそうだが、『ビルト』は、マルクス・バインツィアル新監督がチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得にはザネの力が不可欠と考えており、残留に向けてザネの説得に直接出馬すると伝えている。
バインツィアル新監督は、レギュラーの座が約束されているシャルケとは違い、マンチェスター・Cではチームに適応し、大きなプレッシャーとも戦わねばならず、下手すればベンチどころか観客席で試合を見なければいけないというリスクを挙げて説得するつもりのようだ。
バイエルンに移籍となった場合、移籍金がマンチェスター・Cより1300万ユーロ(約15億4000万円)下回ることになるが、シャルケ側はザネが残留すればCL出場権獲得は固いと見ており、CL出場権を得れば3000万ユーロ(約35億5000万円)が手に入る。損得勘定すれば、来シーズンも残ってもらうのが得と踏んだシャルケだが、説得は成功するのだろうか。
By サッカーキング編集部
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