マインツ戦で相手選手と競り合う原口(左) [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ最終節が14日に行われ、FW武藤嘉紀の所属するマインツと日本代表FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンが対戦した。武藤は負傷欠場で、原口はベンチスタートとなった。
前節逆転負けを喫したヘルタは、4連敗で6位に転落。来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権獲得が絶望的となった中、今節は勝ち点で並ぶ5位マインツと対戦する。原口は2試合ぶりのベンチスタートとなった。スタメンには前節得点を挙げたチェコ代表MFウラジミール・ダリダや、チームトップスコアラーのコートジボワール代表FWサロモン・カルーなどが名を連ねた。
最初にチャンスを迎えたのはヘルタ。17分、右サイドでFKを獲得すると、クロスボールがエリア内でこぼれ、最後はヴァレンティン・シュトッカーがシュートを放った。ボールは枠をとらえたが、ゴールライン上でマインツのガエタン・ブスマンがクリアし、何とか失点を阻止する。
さらにヘルタは41分、ディフェンスラインの裏へ抜け出したカルーがGKロリス・カリウスと1対1のチャンスを迎えるが、右足で放ったシュートはわずかにポスト左へ外れ、ネットを揺らすことができなかった。スコアレスのままハーフタイムを迎える。
前半ほとんどチャンスを作れなかったマインツは59分、ピッチ中央でフリーキックを獲得すると、エリア内へ走りこんだジョン・コルドバが頭で合わせた。しかしこれはわずかに枠の右へ外れ、ゴールとはならない。
ヘルタは64分、右サイドを駆け上がったダリダがアーリークロスを上げると、エリア内で胸トラップしたシュトッカーがそのまま左足を振りぬいた。しかしこのシュートはGKカリウスが落ち着いてセーブし、ゴールを死守する。
得点を奪えないヘルタは76分、原口を投入。攻勢を強めたいところだが87分にニクラス・シュタークがこの日2枚目のイエローカードを提示され退場となり、数的不利となってしまう。
それでも90分、ヘルタはロングフィードをエリア付近でトラップしたカルーが、反転して右足のシュートを放つが、GKカリウスがキャッチ。ゴールを割らせなかった。
試合はこのままタイムアップを迎え、スコアレスドローの決着となった。なお、原口は76分から試合終了までプレーした。この結果、最終順位が決定。DF内田篤人所属のシャルケに抜かれ、マインツは6位、ヘルタは7位となり、両チームとも来シーズンのヨーロッパリーグ出場が確定した。