バイエルンから解雇されたタルナト氏 [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ4連覇を目指すドイツ最大のクラブが、内部の不満分子を一掃した。
19日、ドイツ紙『ビルト』が報じたところによると、元ドイツ代表MFミヒャエル・タルナト氏と、ユルゲン・ルング氏という育成部の2名が、同クラブと2017年まで契約を結んでいたものの、即日解雇されたという。
同紙によれば、解雇理由は「下部組織の協調を乱した」ため。タルナト氏は2010年にバイエルン育成部の責任者に就任し、ユング氏も同スカウティング担当を務めていたが、今シーズン開幕前にハイコ・フォーゲル氏が新たに育成部長兼U-23バイエルン監督となったため、これが権力闘争に発展。『ビルト』紙によれば、「U-16監督に“降格”となったタルナト氏がユング氏とタッグを組み、自分たちの仕事に集中せず、フォーゲル氏ら新参者と折り合いが悪くなった」とのことだ。
バイエルンは昨年10月、30ヘクタールの土地に下部組織育成センターを建設し始め、そこにかかる総工費は7000万ユーロ(約89億円)にも上る。「ユース年代の強化」という任務遂行のため、和を乱す人物は容赦なく切られていく様子だ。