残留喜ぶハンブルガーSV [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ昇降格プレーオフのセカンドレグが1日に行われ、MF山田大記の所属するカールスルーエとハンブルガーSVが対戦した。
5月28日に行われたファーストレグでは、試合開始わずか4分でカールスルーエが先制するも、73分にハンブルガーSVが追いつき、引き分けに終わっていた。アウェーゴールの差でアドバンテージを得たカールスルーエは、ふくらはぎの負傷でファーストレグを欠場した山田を先発させ、この大一番に臨んでいる。
試合はなかなかスコアが動かない展開になり、カールスルーエは72分に山田を下げてレインホルド・ヤボを投入。すると78分、エリア内に走りこんだヤボが浮き球にスライディングで合わせ、カールスルーエが昇格に向け大きな先制点を得る。
しかし、試合終了が見えてきた後半アディショナルタイム1分、ハンブルガーSVが意地を見せる。ゴール前で得たFKをマルセロ・ディアスが直接狙うと、ボールは美しい軌道を描いてネットを揺らし、土壇場で試合をふりだしに戻した。
同点弾の2分後に後半が終了し、決着は延長戦に持ち越されている。
延長前半は両チーム得点を奪えず、PK戦も見えてきた115分、グラウンダーの鋭いクロスにニコライ・ミュラーが飛び込み、ハンブルガーSVが逆転に成功。一方、2点目のアウェーゴールを奪われたカールスルーエは、昇格には2ゴールが必要な状況に追い込まれた。
試合終了間際にはカールスルーエにPKが与えられるも、これを守護神レネ・アドラーが止め、1963年のブンデスリーガ発足以来1度も降格を経験していない名門ハンブルガーSVが、劇的な逆転勝利で残留を決めている。
【スコア】
カールスルーエ 1-2(2試合合計:2-3)ハンブルガーSV
【得点者】
1-0 78分 レインホルド・ヤボ(カールスルーエ)
1-1 90+1分 マルセロ・ディアス(ハンブルガーSV)
1-2 115分 ニコライ・ミュラー(ハンブルガーSV)