マインツに所属する岡崎慎司 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第22節が21日に行われ、日本代表FW岡崎慎司が所属するマインツは、フランクフルトに3-1で勝利した。試合後、記者団の取材に応じた岡崎は、チームの指揮官交代について語っている。
直近の13試合でわずか1勝と、不振に陥っていたカスパー・ヒュルマンド前監督が率いていたチームについて、「ポゼッションをするっていう新しいチャレンジをしていたけど、それがなかなか自分たちにハマらなかったと思います。前半戦から良い時っていうのはまれで、我慢して勝ちきる試合が多かったので」と振り返った。
ただ、変革を目指すチーム方針を悪く思う選手はいなかったという。「(新しいことにチャレンジした)経験は自分たちに良い影響を与えてくれたと思います。みんな監督のことをそんなに悪く思ってないし、監督も普通だったら会わずに終わりなのに、最後に自分たちに言葉を残してくれた。『人生はこういうこともある』、『自分たちはみんなを応援してる』みたいな。やっぱり人としては良かったと思います。どこかで勝っていたらわからなかったと思うし、やっぱり(判断されるのは)結果なのかな」と、前監督に向けた思いを語った。
一方で、マルティン・シュミット新監督の初戦となったフランクフルト戦では、ホームで7試合ぶりとなる勝利を収めた。「今日みたいなサッカーはマインツっぽくて、また戻った感じがします」というが、新たな課題についても述べている。
「自分的にはポゼッション主体のサッカーが頭にあって、センターバックが持った時に対角線で受けようとしていた。でもシュミット監督的には縦に走って欲しいみたいで、そういうのをちょっと考えていかないといけないのかなと。縦に強いヤツが多くなって、周りが自分を追い越していくことが多くなってきたので、ちょっと自分の動き出しのタイミングが遅いのかなという気がします」と話し、「1回勝てば10位くらいに上がるけど、1回負ければまた順位が下がるので、まだまだ気が抜けない」と、改めて気を引き締めた。