ヘルタ・ベルリン戦で2ゴールの活躍を見せたマインツFW岡崎慎司(右)[写真]=Bongarts/Getty Images
ドイツの各地元メディアは15日、ブンデスリーガ第3部における日本人選手の採点と寸評を発表した。
ヘルタ・ベルリン戦で2ゴールを挙げ、ブンデスリーガにおける日本人最多得点記録を更新したマインツ所属の日本代表FW岡崎慎司は「1.5」の高い評価を得た。ハノーファー所属のMF清武弘嗣は「見事なボールキープ力と、MFながら競り合い勝率69パーセントという高い数字を出し、輝きを放った」と評価され、「2.5」が与えられている。
採点と寸評がついた日本人選手は以下のとおり。(最高点1、最低点6)
■岡崎慎司(マインツ)先発フル出場
対ヘルタ・ベルリン戦(1-3◯)
『Allgemeine Zeitung』
採点:1.5
寸評:序盤は、ヘルタ・ベルリンの大男DF陣の陰に隠れてしまっていたが、試合が進むにつれて上手く抜け出し、決定的なスペースを突いた。深い位置のスペースからこっそりと抜け出す動きのご褒美として、2ゴールを決め、ブンデスリーガの日本人最多得点記録を打ち立てた。
■長谷部誠(フランクフルト)先発出場、ハーフタイム交代
対アウクスブルク戦(0-1●)
『Frankfurter Rundschau』
採点:So lala(まあまあ)
寸評:序盤は、試合にインパクトを与えようとしていたが、常に成功とはいかなかった。2枚目の警告を受ける危険性から、前半のみで退いた。
■乾貴士(フランクフルト)先発出場、56分交代
対アウクスブルク戦(0-1●)
『Frankfurter Rundschau』
採点:Schwächelnd(低調)
寸評:ドイツ通算50試合目は、またしても不安定な内容となった。力強いシュートが1本あったが、軽率なボールロスが非常に多く、まるでユース選手のように見える時すらあった。
■清武弘嗣(ハノーファー)先発出場、81分交代
対ハンブルガーSV戦(2-0◯)
『Sprtal.de』
採点:2.5
寸評:見事なボールキープ力と、MFながら競り合い勝率69パーセントという高い数字を出し、輝きを放った。安定して正確なパスを出し、2点目につながるクロスを上げた。これほど好調なのであれば、もっとやれたはず。結果的に、ハノーファーは(清武とは逆サイドの)右サイドの方がわずかながら活発だったのだから。
■酒井宏樹(ハノーファー)先発フル出場
対ハンブルガーSV戦(2-0◯)
『Sprtal.de』
採点:4
寸評:競り合いの61パーセントを制し、ボールのクリアも多く、安定した内容だった。しかしながら、マッチアップ相手のゾルタン・シュティーベルに苦戦する場面もあった。ハーフタイムの直後、ヤロスラフ・ドロブニーのクロスをクリアできず、ニコライ・ミュラーをフリーでゴール前に走らせてしまったミスには、弁解の余地がない。