フランクフルト戦に出場した清武(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ドイツの各メディアが、ブンデスリーガ第26節及び、ブンデスリーガ2部第26節における日本人選手の採点と寸評を発表した。
首位バイエルンとの一戦に臨んだマインツの日本代表FW岡崎慎司、ハンブルガー戦にフル出場したシュトゥットガルトの日本代表DF酒井高徳には「3.5」の評価が与えられた。その一方で、フランクフルト戦に先発出場し、前半で退いたニュルンベルクの日本代表MF清武弘嗣には「5」、ボーフムのMF田坂祐介には「6」と厳しい評価が下されている。
採点と寸評がついた日本人選手は以下のとおり(最高点1、最低点6)。
■岡崎慎司(マインツ)
対バイエルン戦(0-2●)フル出場
『Allgemeine Zeitung』
採点:3.5
寸評:この日本人選手はずっと、オフサイドぎりぎりのところを狙っていたのだろうか。残念ながら、ほとんどがオフサイドだった。相手GKマヌエル・ノイアーが好プレーもあり、彼の猛烈な運動量は、思うように相手のミスを誘えなかった。
■細貝萌(ヘルタ・ベルリン)
対ボルシアMG戦(0-3●)先発出場、70分交代
『Sportal.de』
採点:4.5
寸評:細貝とペーター・ニーマイヤーのダブルボランチは、全く役目を果たせず。細貝はパス成功率95パーセントで、ボールタッチ数は48だが、全く試合をコントロールできず。
■清武弘嗣(ニュルンベルク)
対フランクフルト戦(2-5●)先発出場、45分交代
『Sportal.de』
採点:5
寸評:負傷中のダニエル・ギンチェクは、試合前のSky(TV局)のインタビューで、清武がサイドアタッカーとして適切かどうか疑問視していた。ギンチェクの見立ては正しく、前半の清武は完全に消えていた。データではボールタッチ数27となっているが、何かの間違いだろう。
■酒井宏樹(ハノーファー)
対ドルトムント戦(0-3●)フル出場
『Sportal.de』
採点:4.5
寸評:この日本人選手は一貫してハノーファーの攻撃の起点となったが、守備への切り替えで弱さを露呈。マッチアップしたケヴィン・グロスクロイツに自由を与えすぎたことでシュート4本を許した。
■酒井高徳(シュトゥットガルト)
対ハンブルガーSV戦(1-0○)フル出場
『Sportal.de』
採点:3.5
寸評:前半はほとんど目立つことがなく、デニス・ディークマイヤーが頻繁に攻撃参加したことで、守備に専念せざるを得なかった。ハカン・チャルハノール退場の後、酒井も攻撃でいいプレーをするようになった。もっとも、ペナルティーエリア内では、ラストパスに精度を欠いていたが。
■大迫勇也(1860ミュンヘン)
対カイザースラウテルン戦(0-1●)フル出場
『Abend Zeitung』
採点:4
採点:開始から19分、相手GKに得点を阻まれたのが最初の見せ場だった。その後は頻繁に姿を見せるようになるが、あまりにも簡単に多くのチャンスを逃してしまっていた。
■田坂祐介(ボーフム)
対ザントハウゼン戦(0-1●)先発出場、67分交代
『Revier Sport』
採点:6
寸評:もし、この日本人選手が日本代表候補に入ることを本気で信じているのであれば、よく考えた方がいいかもしれない。 このテクニシャンの1時間弱のプレーは、TVショー「Pleiten, Pech und Pannnen」そのものだった(「Pleiten, Pech und Pannnen」=ドイツの公共放送局ARDで長年放送されていたコメディーショーで、タイトルは「失敗、不運、パンク」の意)。田坂がボーフムのユニフォームを着て見せたプレーは、サッカーではなかった。17歳の選手と交代させられたことは、彼の不出来をより際立たせた。