2011年6月からFFF会長を務めていた [写真]=Icon Sport via Getty Images
フランスサッカー連盟(FFF)は11日、ノエル・ル・グラエ会長の退任に向けた手続き開始を発表した。
FFFは先日、2012年7月からフランス代表を率いるディディエ・デシャン監督と2026年まで契約延長。元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏の招へいも噂されていたが、ル・グラエ会長は「どうでもいい。ジダンから連絡があったとしても、私は電話を取りもしないだろう。彼は好きなところへ行けばいい」とフランスメディア『RMCスポーツ』に対してコメントしていた。
国民的レジェンドへの敬意を欠いたこの発言は物議を醸し、フランス代表FWキリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン)は自身のTwitterで「ジダンはフランスそのもの。僕たちはそのようなレジェンドを侮辱したりしない」とル・グラエ会長への失望を露わにしていた。さらに、ジダン氏が選手・監督として活躍したレアル・マドリードも公式声明でル・グラエ会長を非難。フランスのスポーツ大臣もル・グラエ会長に謝罪を要求する騒動に発展していた。
ル・グラエ会長は9日に「誤解を生むような不器用な発言をしたことは認める」と付け加えていたが、鎮火には至らず。FFFの国内倫理委員会がル・グラエ会長の退任を要求し、11日にFFFの臨時執行委員会が開催された。
2時間以上に及ぶ会議の末、ル・グラエ会長は「スポーツ省が委託した監査の最終連絡があり、FFF執行委員会がその分析を行うまで」、トップの座から降りることが決まった。『RMC』によると、調査官の報告書は1月末には提出される見込みだという。また、フィリップ・ディアロ副会長が暫定的に後任を務めることも決定した。
By サッカーキング編集部
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