2017年からPSGでプレーするネイマール [写真]=Getty Images
パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールが、同クラブからの退団を検討しているようだ。26日、フランスメディア『RMCスポーツ』が伝えている。
現在30歳のネイマールは、2017年7月にバルセロナから2億2000万ユーロ(当時レートで約290億円)という巨額の移籍金でPSGに完全移籍。同クラブでここまで公式戦144試合に出場し100ゴール60アシストを記録。4度のリーグ・アン制覇などに大きく貢献している。
PSGとの契約は2025年6月までとなっているものの、フランス代表FWキリアン・エンバペの残留や、ルイス・カンポス氏のスポーツディレクター(SD)就任を受け、今夏の売却の可能性もあると一部では報じられていたネイマール。しかし先日、ネイマール本人が「良いプレーをしてワールドカップとチャンピオンズリーグを勝ち取りたい。これらは次のシーズンに向けた願望だ。PSGとでなければならない。PSGと契約しており、他に選択肢はない。PSGと一緒にそうなるんだ」と語ったことから、今夏のPSG残留が濃厚と見られていた。
残留希望を公言していたネイマールだが、『RMCスポーツ』によると、現在PSGからの退団を検討しているようだ。きっかけとされているのは、クラブの会長を務めるナセル・アル・ケライフィ氏の発言。同氏は先日、フランス紙『ル・パリジャン』からの取材にて、ネイマールの去就について問われた際に、次のように発言したとされている。
「ネイマールの今夏の去就?私が言えることは、すべての選手が昨シーズン以上の活躍をすることを期待しているということだ。全員が100パーセントの状態でなければならない。今季は上へ行くための力が十分ではなかった。来季の目標は明確で、毎日200パーセントの力で仕事をすることだ。このシャツのためにすべてを捧げ、最大限の力を発揮すれば、きっと結果はついてくるはずだ。私たちは再び謙虚にならなければならない。試合をひっくり返すような怪我や出場停止、ファウルを避ける必要がある。私たちは変わらなければならない」
ネイマールは、この発言が自身を標的にしたものだと解釈。発言に対し怒りを覚え、自らの去就について本格的に検討し始めたとされている。しかし、『RMCスポーツ』は、ネイマールの高額の年俸や移籍金が、新天地を探すにあたり障害になる可能性が極めて高いと指摘。過去にもマンチェスター・Uやチェルシーといった様々なクラブからの関心が噂されていたが、こうしたクラブが獲得に乗り出すかは不透明であるとの見方を示している。
By サッカーキング編集部
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