リヨン対マルセイユの一戦が中止 [写真]=Getty Images
リーグ・アン第14節のリヨン対マルセイユの一戦が、思わぬ形で中止となった。
21日に行われたリヨン対マルセイユの一戦はリヨンの本拠地『パルク・オリンピック・リヨン』で開催された。しかし、試合開始5分にマルセイユがコーナーキックを獲得すると、ボールをセットしようとディミトリ・パイェの頭部に観客から投げ入れられたペットボトルが直撃。その場に倒れ込んだパイェは無事だったものの、主審は試合の中断を決断した。
両チームの選手たちがドレッシングルームに戻ると、一度はリヨンの選手たちがウォーミングアップを始めたものの、マルセイユの選手たちはピッチに戻らないまま、約2時間後に試合は延期となることが決定した。
イギリスメディア『BBC』によると、事件の直後にペットボトルを投げ込んだ観客は逮捕されたという。また、リヨンのジャン・ミシェル・オラスCEOはクラブとしてパイェに謝罪したことを明かしつつ、「加害者はすぐに報告され、捕まった。これは孤立した行為だ」と非難した。
さらに、「私たちの選手たちはウォーミングアップをしてくださいというブケ氏の要求に従った。しかし、そこから主審の気が変わったのでロッカールームへと戻った。彼らは決定を待ち、それに従ったんだ」と試合が延期されるまでの流れを明かした。
なお、LFP(フランスプロサッカーリーグ連盟)によると、パイェにペットボトルが当たった後、同選手に対して差別的な侮辱もあったことを明らかにしており、このことを含め22日から緊急的に懲戒委員会が開かれることになるようだ。