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騒動から一夜「僕もバカみたいに行動してしまった」…ネイマールが人種差別撤廃を強く訴える

2020.09.15

マルセイユ戦で一発退場したネイマール [写真]=Icon Sport via Getty Images

 パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマールが15日に自身のインスタグラムを更新し、マルセイユ戦での騒動後改めて自身の言葉でコメントした。

 ネイマールは13日のリーグ・アン第3節マルセイユ戦の終盤に、ウルグアイ代表MFアルバロ・ゴンザレスの後頭部を叩いて一発退場となった。試合後、同選手は自身のツイッターで「VARは僕が暴力を振るうところを捕えるのは簡単だ。今、人種差別主義者が僕をサルと呼んでいる場面をVARで見てみたい」と綴り、差別的な侮辱を受けたことを明かしていた。

 ネイマールはインスタグラムで「僕は昨日騒動を起こしてしまった。僕を攻撃した人に対して殴りたくなってしまったんだ。当局者は何もしてくれないことを知っていたから、何もせずにはいられなかったんだと思う」と当時の思いを綴った。

「我々のスポーツでは攻撃や侮辱、悪口が試合の一部であり、論争の一部となっていて優しくいることはできないからあの男のことも部分的には理解できる。だけど人種差別や不寛容は受け入れられるものではない」

「僕は黒人で、黒人の息子であり、孫であり、ひ孫だ。僕はそれを誇りに思っているし、自分が誰かと違うとは思っていない」

「(挑発に対して)無視したほうがよかったのか?まだわからない…。今日頭を冷やしたら『はい』と答えられる。もちろん僕と仲間は審判に助けを求めたけど無視されたんだ。それが肝心なところなんだ!」

 また、同選手は「エンターテインメントに携わる僕たちは反省する必要がある。僕はクリーンなフットボールの道を歩く必要があったから、罰は受け入れるよ」と続け、反省の意を伝えた。そのうえで、「加害者も罰せられることを願っている」と続け、人種差別の根絶を訴えた。

「人種差別は確かに存在して、僕たちはそれを止めなければならない」

「あいつはバカだった。僕もそれに巻き込まれてバカみたいなことをしてしまった」

「僕たちにも顔を上げる特権がある。しかしすべての黒人と白人が同じ状態でないことを反省する必要がある。対立によるダメージは双方に悲惨な結果をもたらすんだ。黒だとか白だとか、主語を混ぜるべきではないよ。肌の色は自分たちで選んだわけではない。神の前では皆平等だよ」

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