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EURO2020の8強が出揃う…最も多くの選手を送り出しているクラブはどこ?

2021.06.30

EURO2020のベスト8進出組に最も多くの選手を送り出しているのは… [写真]=Getty Images

 EURO2020決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が26日〜29日にかけて開催され、ベスト8が出そろった。準々決勝の対戦カードは以下のとおり。

▼7月2日
スイス vs スペイン(サンクトペテルブルク/ロシア)
ベルギー vs イタリア(ミュンヘン/ドイツ)

▼7月3日
チェコ vs デンマーク(バクー/アゼルバイジャン)
ウクライナ vs イングランド(ローマ/イタリア)

 世界王者のフランスや前回王者ポルトガルがラウンド16で敗退する一方、各グループで3位だった3チームが準々決勝に勝ち進むなど、一発勝負の面白さ、怖さが伺える。

 では、ベスト8に勝ち残った代表チームに最も多くの選手を送り出しているクラブはどこだろうか。今回は大会開幕時点の所属クラブをもとに集計。トップ10をランキング形式で紹介する。

[写真]=Getty Images

■11位タイ 4人

ボルシアMG(ドイツ)
ウェストハム(イングランド)
レスター(イングランド)
インテル(イタリア)
バルセロナ(スペイン)
アトレティコ・マドリード(スペイン)

 それぞれ4人の選手を輩出し、11位タイで並んだのが6クラブ。ボルシアMGは、4人全員(ヤン・ゾマー、ニコ・エルヴェディ、デニス・ザカリア、ブリール・エンボロ)がスイス代表として今大会を戦っている。またレスターも、ベルギー代表に3人(ユーリ・ティーレマンス、ティモシー・カスターニュ、デニス・プラート)、デンマーク代表に1人(カスパー・シュマイケル)を送り出している。

 活躍度という点では、ウェストハムの4人に注目したい。トマーシュ・ソウチェク(4試合出場)とヴラディミール・ツォウファル(4試合出場)はチェコ代表、アンドリー・ヤルモレンコ(4試合出場2得点)はウクライナ代表、そしてデクラン・ライス(4試合出場)はイングランド代表で、主力としてピッチに立ち、母国の勝ち上がりに貢献している。準々決勝でも目が離せない選手たちだ。

■6位タイ 5人

スラヴィア・プラハ(チェコ)
アタランタ(イタリア)
ナポリ(イタリア)
ユヴェントス(イタリア)
マンチェスター・U(イングランド)

 6位タイにランクインしたのは5クラブ。

 スラヴィア・プラハは2大会ぶりの8強進出を決めたチェコ代表の最大勢力で、同クラブに所属するトマシュ・​ホレシュはラウンド16のオランダ戦で1ゴール1アシストの大活躍を見せた。一方、アタランタはイタリア代表、スイス代表、デンマーク代表、ウクライナ代表の計4カ国に所属選手を送り出している。

 アタランタ勢で評価急上昇中なのが、デンマーク代表のヨアキム・メーレだ。左ウイングバックを務め、グループステージ3試合の走行距離は計31.3キロメートルとチームトップ。無尽蔵なスタミナを武器に、デンマークの攻撃に縦の推進力を加えている。チェコとの準々決勝でも、サイドを駆け上がる姿が存分に見られるだろう。

※記事掲載時にナポリについて記載がございませんでした。お詫びして訂正いたします。

■3位タイ 7人

シャフタール(ウクライナ)
チェルシー(イングランド)
ドルトムント(ドイツ)

 3位タイで並んだのは、シャフタール、チェルシードルトムント。いずれも欧州を代表する強豪クラブだ。

 シャフタールは7人全員がウクライナ代表という特徴を持つ。加えて、マルロスはブラジルからの帰化選手になる。

 一方、チェルシードルトムントは多国籍。チェルシーは、イタリア代表(ジョルジーニョ、エメルソン)、デンマーク代表(アンドレアス・クリステンセン)、スペイン代表(セサル・アスピリクエタ)、イングランド代表(メイソン・マウント、ベン・チルウェル、リース・ジェームズ)の4カ国に選手を輩出。ドルトムントも、スイス代表(マヌエル・アカンジ)、ベルギー代表(アクセル・ヴィツェル、トーマス・ムニエ、トルガン・アザール)、デンマーク代表(トーマス・デラネイ)、イングランド代表(ジェイドン・サンチョ、ジュード・ベリンガム)と、4カ国に選手を送り出している。

 面白いのは、これだけ多くの選手を代表に送り出しているにも関わらず、準々決勝で“同僚対決”が実現しないこと。つまりどの選手にも、ベスト4に勝ち進むチャンスがある。

■1位タイ 10人

マンチェスター・C(イングランド)
ディナモ・キエフ(ウクライナ)

 1位タイで並んだのは、二桁の選手を代表チームに送り出しているマンチェスター・Cとディナモ・キエフだった。

 マンチェスター・Cはイングランド代表(ラヒーム・スターリング、フィル・フォーデン、ジョン・ストーンズ、カイル・ウォーカー)とスペイン代表(フェラン・トーレス、エリック・ガルシア、ロドリ、アイメリク・ラポルテ)に4人の選手を送り出している。またベルギー代表ではケヴィン・デ・ブライネが、ウクライナ代表ではオレクサンドル・ジンチェンコが結果を残している。ジョゼップ・グアルディオラ監督も彼らの活躍を心から喜んでいるはずだ。

 そんなマンチェスター・Cと対照的なのがディナモ・キエフで、こちらは守護神のヘオリー・ブスチャンら10選手全員がウクライナ代表のメンバーになる。ちなみに、チームを率いるアンドリー・シェフチェンコ監督もディナモ・キエフのOBだ。

 ディナモ・キエフは2020-21シーズンのウクライナリーグ王者で、選手の質はもちろん、連携面でも不安はない。シャフタールの選手も数多く招集メンバーに名を連ね、いわゆる“代表チームのクラブ化”が功を奏していると言えるだろう。準々決勝の相手はイングランド。強豪国相手に勝利を収め、初のベスト4進出を果たせるだろうか。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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