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UEFA、独スタジアムのレインボーカラー点灯を認めず…ハンガリーのLGBT政策に反発し計画も

UEFA、ハンガリー戦での虹色ライトアップを禁じる [写真]=Getty Images

 欧州サッカー連盟(UEFA)は、EURO2020の試合で『フースバル・アレーナ・ミュンヘン(アリアンツ・アレーナ)』をレインボーカラーにライトアップすることを禁じた。22日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が報じた。

 ドイツサッカー界は以前からダイバーシティの推進に協力しており、ドイツ代表の主将を務めるGKマヌエル・ノイアーは19日に行われたEURO2020・グループF第2節ポルトガル代表戦でLGBTQ+の象徴であるレインボーカラーの腕章を着用した。さらにドイツは、23日に行われる最終節ハンガリー代表戦の会場となる『フースバル・アレーナ・ミュンヘン』を虹色にライトアップすることを計画していた。

 ハンガリー国内ではビクトル・オルバン首相率いる右派政権が同性愛や性転換に関する情報を18歳未満に対して広めることを制限する法案を議会に提出。6月15日に可決され、国内外で議論を呼び起こしていた。これに反応したドイツの代表選手やドイツ・レズビアン&ゲイ協会(LSVD)などの要求を受け、ミュンヘン市のディーター・ライター市長は21日に市議会を代表してUEFAに文書を送達。「コスモポリタニズムと寛容の意味でのサイン」と「遠くからでも見える共通の価値観のシグナル」を発するために、スタジアムのライトアップを認めるよう要請していた。

 UEFAは22日に声明を発表し、ドイツ側の要求を拒否したと発表。「市長は書簡の中で、この要請の理由を、ハンガリー議会が決定した政治的決定であると説明しています。しかし、UEFAは、その規約により、政治的にも宗教的にも中立な組織です。今回の要請の政治的背景、すなわち、ハンガリー国会の決定に対するメッセージであることを考慮すると、UEFAはこの要請を拒否しなければなりません」と、レインボーカラーがLGBTQ+の象徴ではなく政治的メッセージとして用いられることを理由にスタジアムのライトアップを拒否した。

 一方でUEFAは、「UEFAはミュンヘン市に対し、クリストファー・ストリート解放の日である6月28日、またはミュンヘンのクリストファー・ストリート・デー(CSD)週間である7月3日から9日のいずれかの日に、スタジアムをレインボーカラーでライトアップすることを提案しています」とも伝えている。CSDとは1969年6月28日、ニューヨークで起きた同性愛者への警察の不当な弾圧に対する抗議デモが発端となったレインボープライド。ミュンヘンでの開催は今年で41回目となる。

『スカイスポーツ』によると、UEFAの禁止令を受けて、ブンデスリーガの関係者はハンガリー戦でそれぞれのスタジアムを虹色にライトアップすることを検討している模様。フランクフルトの『ヴァルトシュタディオン(ドイチェ・バンク・パルク)』やケルンの『ミュンゲルスドルファー・シュタディオン(ラインエネルギーシュタディオン)』での計画が確認されている。

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