試合後、サポーターの声援に応えるウェールズ代表のクリス・コールマン監督 [写真]=CameraSport via Getty Images
ユーロ2016準決勝が6日に行われ、快進撃を続けていたウェールズ代表はポルトガル代表に0-2で敗れ、ベスト4敗退となった。同代表を率いるクリス・コールマン監督の試合後のコメントをUEFA(欧州サッカー連盟)公式サイト『UEFA.com』が伝えている。
ウェールズは後半立ち上がりの50分、相手のエースであるクリスティアーノ・ロナウドにヘディングシュートを叩きこまれ1点を失うと、3分後にはC・ロナウドのアシストからナニに追加点を奪われ、このまま0-2で敗れた。
試合を振り返ったコールマン監督は、「前半は緊迫していたが、我々は自分たちのペースを掴むことができなかった。ポルトガルを称えるしかない」と相手を称賛したうえで、「1点目が致命的だった。あの5分間は集中力が切れてしまっていた。その報いを受けることになったね」と、立て続けの失点を悔やんでいる。
それでも、「ポルトガルにはおめでとうと言いたい。優勝することを願っているよ」と改めて対戦相手を祝福し、「私はこのチームを心から誇りに思っている。我々がこれまでに成し遂げ、披露してきたことは信じられないほど素晴らしいものだ。敗れはしたが、ベストを尽くしたのなら仕方ない」と、初出場ながらベスト4まで勝ち進んだチームの偉業に満足感を示した。
そして、「これで大会は終わったが、このチームは終わっていない。本当に素晴らしい経験をすることができたし、彼らには未来がある。国民も選手たちを誇りに思ってくれているはずだ。時が経てば、選手たち自身も誇らしく思うだろう。この大会のすべての瞬間が愛おしいよ」と、今大会が選手、国民にとっても素晴らしいものになったと述べている。