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終了間際にミスで失点…ユーロ予選でオランダがチェコに敗れる

2014.09.10

チェコがホームでオランダに勝利 [写真]=Getty Images

 ユーロ2016予選が9日に行われ、グループAではチェコ代表とオランダ代表が対戦した。

 4日に行われたイタリア代表との国際親善試合に0-2で敗れたオランダは、その一戦から先発2人を変更。ディルク・カイトとイェレマイン・レンスに代えてジョエル・フェルトマン、メンフィス・デパイを先発で起用した。また、システムもイタリア代表戦で採用した4-3-3から3-4-1-2に変更した。

 互いにやや慎重な入りを見せた試合は、徐々にボールを保持するオランダが主導権を握っていく。しかし、足元で短いパスをつなぐばかりの攻撃は、選手同士が適切な距離感を保つチェコの守備をなかなか崩せない。

 一方、ホームのチェコは中盤で奪ったボールをシンプルにつなぎながら精度の高いカウンターを仕掛ける。すると、22分に先制点が生まれる。左サイドでラディスラフ・クレイチーが上げたクロスをダヴィド・ラファタが見事なポストプレーで落とすと、これをボレク・ドカルが左足で蹴り込む。左ポストの内側を叩いたボールがゴールネットに吸い込まれた。

 攻めあぐねる時間が続いた中で先制点を奪われたオランダは、すぐさま反撃に転じていく。ダリル・ヤンマートとダレイ・ブリントの両ウイングバックを起点にサイドから早いタイミングでクロスを供給するオランダは、26分にジョージニオ・ワイナルドゥム、30分にロビン・ファン・ペルシーに良い形でボールが入るが、いずれの場面もフィニッシュに持ち込めない。

 流れを掴めないオランダのヒディンク監督は、39分にフェルトマンをベンチに下げてルシアーノ・ナルシンを投入。この交代でシステムを4-3-3に変更し、前がかりな布陣で同点ゴールを目指した。

 44分にはボックス手前でボールを受けたデパイが強烈なミドルシュートを放つが、ここは相手ペトル・チェフが冷静にセーブ。アディショナルタイムにはファン・ペルシーの浮き球のパスに反応したナルシンがゴール前に抜け出すが、得点には結びつかなかった。

 1点ビハインドで後半を迎えたオランダは、立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けていくと55分に追いつく。左CKの流れからブリントが柔らかいクロスを送ると、ファーサイドで競り勝ったステファン・デ・フライが見事なヘディングシュートをゴール左に流し込んだ。

 その後は一進一退の攻防が続く。後半から存在感を発揮し始めたウェズレイ・スナイデルが攻撃に変化を付けるオランダは、79分に右サイドからのクロスをデパイが至近距離からヘディングで合わせるが、ここはチェフのビッグセーブに阻まれる。一方、チェコは前半同様に精度の高いカウンターからトマシュ・ロシツキーがチャンスを演出するが、粘り強い相手の守備を崩しきれない。

 このまま勝ち点1を分け合う結果になるかと思われた一戦だったが、終了間際にオランダが犯した痛恨のミスからチェコに決勝点が生まれる。91分、右サイドのドカルがゴール前に入れたクロスをヤンマートが頭でクリアするが、ミスとなりボールは右ポストを叩く。このこぼれ球に詰めたヴァーツラフ・ピラシュが無人のゴールへ流し込んだ。

 この直後に試合はタイムアップとなり、チェコが2-1で勝利。終了間際の不用意なミスで初戦を落としたオランダは、ユーロ予選黒星スタートとなった。

 同日に行われたグループAのその他の試合では、トルコ代表をホームに迎えたアイスランド代表が、ギルフィ・シグルズソンのゴールなどにより3-0で勝利。また、カザフスタン代表とラトビア代表が対戦した試合は0-0の引き分けに終わった。

【スコア】
チェコ代表 2-1 オランダ代表

【得点者】
22分 1-0 ボレク・ドカル(チェコ代表)
55分 1-1 ステファン・デ・フライ(オランダ代表)
90分+1 2-1 ヴァーツラフ・ピラシュ(チェコ代表)

(記事/超ワールドサッカー)

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