スペイン代表デビューを果たしたFWムニル [写真]=Getty Images
ユーロ2016予選のグループC初戦が8日に行われ、スペイン代表とマケドニア代表が対戦。ユーロ2連覇中のスペインが5-1で快勝し、白星スタートを切った。
試合後、スペインのビセンテ・デル・ボスケ監督が記者会見に応じ、同試合でA代表デビューを果たしたバルセロナ所属FWムニル・エル・ハダディに言及した。スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。
デル・ボスケ監督は、「19歳でA代表でデビューすることは喜びだ。彼がプレーすれば、私たちはスピードと得点力を持つFWを手にすることになる。そのことを我々は知っている」と、コメント。ムニルはスペイン代表デビューにより、父親の母国であるモロッコ代表としてはプレーできないことになった。父親であるモハメド・エル・ハダディ氏は試合後、地元ラジオで、「彼は何をすればいいのかわからず、最初に招集してくれた国に行くと私に言っていた」と、明かし、自身も「先に招集した方に行けばいい」と言っていたという。またモハメド氏は、息子のスペイン代表デビューについて「こんなにも早く、今いるところに辿り着けるとは考えていなかった」と、話している。
また、当のムニル本人は試合後に以下のようにコメントしている。
「小さい頃からここでプレーしたかった。それは夢だった。最初からスペイン代表でプレーすると決めていた。ビセンテは僕に、『落ち着いて、そして自分のチームでやっているようにプレーすればいい』と言った」
チームメートに対しては、「皆が僕を全てのことで助けてくれて、信頼してくれた」と感謝し、「全てがとても速く進んでいるけど、普通にしていなければいけない。とにかく自分のクラブで練習をして、それから将来は何が起こるのか見ていきたい」と、地に足をつけて、今後もプレーしていくと話した。