バルベルデがレアルを救う圧巻の一撃！　後半AT弾でビルバオ撃破…首位バルサと「4」ポイント差

　ラ・リーガ第32節が20日に行われ、レアル・マドリードとアスレティック・ビルバオが対戦した。

　昨年夏にキリアン・エンバペを獲得し、ラ・リーガおよびチャンピオンズリーグ（CL）連覇への大きな期待とともにシーズン開幕を迎えたレアル・マドリード。しかし、ラ・リーガでは“宿敵”バルセロナに「4」ポイント差で首位を譲り、CLでは準々決勝でアーセナルに2戦合計1－5で敗れてベスト4進出ならず。安定感に欠けるパフォーマンスを受け、現地ではカルロ・アンチェロッティ監督の進退問題が浮上する事態となっている。そんな中、今節ホームに迎えるのはアスレティック・ビルバオ。ラ・リーガで4位につけ、ヨーロッパリーグ（EL）でも準決勝に駒を進めるなど、今シーズンは好調を維持している。

　レアル・マドリードは立ち上がりから7割以上のボール保持率を記録するも、4－4－2のブロックから連動したプレスをかけるアスレティック・ビルバオの守備を前になかなかシュートチャンスを作ることができない。28分には左からカットインしたヴィニシウス・ジュニオールが鋭いミドルシュートを放ったが、その後も相手の守備ブロックの中へ割って入れない時間が続く。

　36分、レアル・マドリードはルカ・モドリッチの左CKにフェデリコ・バルベルデが頭で合わせ、両チーム通じて最初の枠内シュートを記録するも、GKウナイ・シモンが難なくキャッチ。一方のアスレティック・ビルバオは30分過ぎにかけて攻撃の機会を増やしたが、決定機を作り出すことはできず、前半はスコアレスで終了した。

　後半最初のチャンスはレアル・マドリードに訪れる。47分、ロドリゴ、エドゥアルド・カマヴィンガ、ヴィニシウスが絡んだ連携で左サイドを崩すと、最後はロドリゴがボックス内左から右足でシュートを放ったが、惜しくも枠を捉えられず。その後もカマヴィンガがカウンターから独力でフィニッシュに持ち込み、バルベルデが強烈なミドルシュートを放つなど、ホームチームが押し気味に試合を進める。

　61分、モドリッチから左に開いたヴィニシウスへボールが渡り、右足アウトサイドのクロスにジュード・ベリンガムが飛び込んだが、強烈なヘディングシュートはGKウナイ・シモンが好セーブ。67分には右サイドの深い位置を取ったバルべルデがカットインから左足でニアサイドを狙ったが、シュートは惜しくも枠の外へ。75分、今度は巧みな動き出しでボックス内左へ抜け出したヴィニシウスのパスからベリンガムがシュートを放つも、DFのブロックに阻まれた。

　攻勢を強めるレアル・マドリードは79分、左サイドの深い位置でクロスのこぼれ球を拾ったヴィニシウスがカットインから右足を振り抜く。低く強烈なシュートがGKウナイ・シモンのニアサイドを破ったが、直前にエンドリッキのオフサイドがあったとして得点は認められなかった。

　試合はスコアレスのままアディショナルタイムに突入。ドロー決着かと思われた90＋3分、この日再三強烈なミドルシュートを放っていたバルベルデが、ボックス内右の難しい角度から右足を一閃。ややアウト気味のカーブがかかった強烈な一撃がゴール左隅へ突き刺さり、レアル・マドリードが土壇場で先制に成功した。試合はこのまま終了し、レアル・マドリードがバルセロナとの「4」ポイント差を維持している。

　次節は23日に行われ、レアル・マドリードはアウェイでヘタフェと、アスレティック・ビルバオはホームでラス・パルマスと対戦する。

【スコア】
レアル・マドリード　1－0　アスレティック・ビルバオ

【得点者】
1－0　90＋3分　フェデリコ・バルべルデ（レアル・マドリード）