ジローナの主力として活躍したロメウがバルセロナへ [写真]= Icon Sport via Getty Images
バルセロナは19日、ジローナからスペイン人MFオリオール・ロメウが完全移籍加入することを発表した。
クラブの哲学を知るMFが、12シーズンぶりに帰還を果たすこととなった。クラブの発表によると、契約期間は2026年6月30日までの3年間。移籍金は明かされていないものの、スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』によると約450万ユーロ(約7億円)だという。また、契約にはバルセロナに所属しているU-21スペイン代表MFパブロ・トーレのレンタル移籍も含まれており、同選手は2023-24シーズンをジローナで過ごすことが既に発表されていた。なお、ロメウの契約解除金は4億ユーロ(約625億円)に設定される。バルセロナは近日中にロメウの入団会見の日程を発表すると明かした。
ロメウは1991年9月24日生まれの現在31歳。12歳の頃にエスパニョールのカンテラを離れ、バルセロナの育成組織である“ラ・マシア”に入団した。育成の名門で順調に成長を遂げると、2010-11シーズンのスーペルコパ・デ・エスパーニャ・ファーストレグのセビージャ戦でトップチームデビュー。当時の指揮官であるジョセップ・グアルディオラ監督(現:マンチェスター・C)によってスタメンに抜擢されていた。だが、同シーズンはセビージャ戦を含めてトップチームの公式戦わずか2試合の出場。Bチームが主戦場となり、シーズン終了後の2011年夏にチェルシーへ完全移籍していた。
チェルシー加入初年度は最終的に公式戦24試合出場と一定の出場機会を得たものの、シーズン終盤に就任したロベルト・ディ・マッテオ監督の信頼を勝ち取れず、徐々に出場機会が減少していた。翌シーズンは負傷にも悩まされ、公式戦わずか9試合の出場に。その後はバレンシアとシュトゥットガルトへ2度のレンタル移籍も経験し、2015年夏に完全移籍でサウサンプトンに加入した。サウサンプトンでは主力として活躍し、在籍した7シーズンで公式戦通算256試合出場8ゴール6アシストを記録。昨年夏にジローナと3年契約を結び、母国復帰を果たすと、2022-23シーズンのラ・リーガでは33試合のピッチに立って2ゴールを挙げていた。
2022-23シーズン、バルセロナは4シーズンぶり通算27度目のラ・リーガ制覇を達成。新シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)での躍進も期待されている。今夏のマーケットでは、2022-23シーズン限りでマンチェスター・Cを退団したドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン、アスレティック・ビルバオを退団したスペイン代表DFイニゴ・マルティネスの加入を発表。アトレチコ・パラナエンセからブラジル代表FWヴィトール・ロッキの獲得も発表しているものの、同選手は2024-25シーズンからの加入と伝えられている。そのため、ロメウはギュンドアン、I・マルティネスに続く今夏3人目の新戦力となった。
By サッカーキング編集部
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