バルサ、今夏2人目の新戦力は待望の左利きCB！　イニゴ・マルティネスのフリー加入を正式発表

　バルセロナは5日、スペイン代表DFイニゴ・マルティネスの完全移籍加入を発表した。

　スペイン北部のバスク地方で生まれ育ったセンターバック（CB）が、バルセロナ入りを果たすことが正式に決まった。I・マルティネスは前所属先であるアスレティック・ビルバオとの契約が2022－23シーズン限りで満了を迎えていたため、移籍金の発生しないフリートランスファーでの加入となる。バルセロナの発表によると、契約期間は2025年6月30日までの2年間。契約解除金は4億ユーロ（約628億円）に設定されるという。また、バルセロナは近日中にI・マルティネスの入団会見の日程を発表すると明かした。

　I・マルティネスは1991年5月17日生まれの現在32歳。レアル・ソシエダの下部組織出身で、2011－12シーズンのラ・リーガ第2節スポルティング・ヒホン戦でトップチームデビューを飾った。その後は“ラ・レアル”にとって不動のCBとして活躍。レアル・ソシエダのトップチームでは6シーズン半にわたってプレーし、公式戦通算239試合に出場。17ゴール6アシストを記録した。

　2018年1月にはアスレティック・ビルバオでプレーしていたスペイン代表DFアイメリク・ラポルテのマンチェスター・C移籍に伴い、後釜として“ライバルクラブ”へ電撃移籍。アスレティック・ビルバオではスペイン人DFイェライ・アルバレスとの“鉄壁コンビ”で最終ラインに君臨した。守備面での貢献だけでなく、ビルドアップの能力に長け、セットプレーでも空中戦の強さを発揮。アスレティック・ビルバオに在籍した5シーズン半で公式戦通算177試合のピッチに立ち、8ゴール7アシストを記録した。2020－21シーズンのスーペルコパ・デ・エスパーニャでは、レアル・マドリード、バルセロナ撃破の立役者となり、自身キャリア初となるクラブレベルでのタイトルを掴んでいる

　また、レアル・ソシエダ在籍時の2013年8月にはスペイン代表デビューを飾った。ルイス・エンリケ氏、ロベルト・モレノ氏が率いたチームでは主力として活躍する期間も長く、これまで20試合出場1ゴールを記録。現在のルイス・デ・ラ・フエンテ監督体制下のチームにも、3月のインターナショナルマッチウィークで招集されていた。

　2022－23シーズン、バルセロナは4シーズンぶり通算27度目のラ・リーガ制覇を達成。新シーズンはチャンピオンズリーグ（CL）でも躍進を目指す中、今夏のマーケットではマンチェスター・Cを退団したドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンの獲得を発表している。今夏2人目の新戦力は、シャビ・エルナンデス監督にとって待望の実績豊富な左利きCBとなった。