ECL出場権が剥奪される可能性が浮上したオサスナ [写真]=Getty Images
今季のラ・リーガで7位フィニッシュを成し遂げて、来季のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場を確定させたオサスナだが、過去の『オサスナ事件』により同大会出場権が剥奪される可能性があるようだ。7日、スペイン紙『アス』をはじめ、複数メディアが報じている。
今季はコパ・デル・レイ(国王杯)準優勝やECL出場権の獲得など、就任5年目を迎えたハゴバ・アラサテ政権の集大成を見せたオサスナ。この結果、来季は17年ぶりに欧州大会の舞台に参戦する同クラブだったが、ECLの出場権を剥奪される可能性が出てきた。
事の発端は、2013-14シーズンにラ・リーガで起きた“とある事件”にまで遡る。通称『オサスナ事件』と呼ばれる八百長事件は、当時ラ・リーガで残留を争っていたオサスナのクラブ幹部主導の下で、2部降格を回避するために、対戦相手の選手数名に八百長を持ち掛けていたというもの。実際に、2試合で試合操作が行われたことが確認されており、ナバーラ地方裁判所は、主犯格のビスカイ被告に対して禁固8年8カ月を言い渡すなど、関係者に厳しい判決を下している。
そして、『オサスナ事件』で裁判所から断罪されたことは、9年後の結果にも翳を落とすようだ。『アス』によると、UEFAは、規定により主催大会に参加するクラブに対して、出場審査を行うことが義務付けられているとのこと。この審査を通過するためには、規定のポイント4.Gを遵守していることが重要となるのだが、それこそが「UEFA規約第50条3項の発効、すなわち2007年4月27日以降、国内・国際レベルでの試合の組織化や結果に影響を与えることを目的とした活動に直接的・間接的に関与しておらず、UEFA事務局に書面でそのことを確認すること」という。つまり、2007年4月27日以降に“試合の結果に影響を与えることを目的とした活動に直接的・間接的に関与した”ことが裁判所によって立証されたオサスナは、大会出場審査を通過できない可能性があるようだ。
一方のオサスナは同日、クラブ公式サイトで声明を発表。同クラブは、『オサスナ事件』発生直後から裁判所を通じて当事者を追及してきたと主張するとともに、今後行われるUEFAの調査に対しては、多くの情報を開示することを宣言している。
なお、複数メディアによると、仮にオサスナのECL出場権が剥奪された場合は、ラ・リーガで8位フィニッシュしたアスレティック・ビルバオに出場権が引き継がれると併せて報じている。
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By サッカーキング編集部
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