マジョルカ戦に出場したレアルのFWヴィニシウス [写真]=Getty Images
レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、現地時間5日に行われたラ・リーガ第20節マジョルカ戦で人種差別被害に遭ったようだ。6日、『マルカ』や『アス』など複数のスペインメディアが伝えている。
5日に行われたラ・リーガ第20節でマジョルカと対戦したレアル・マドリード。敵地に乗り込んだレアル・マドリードは13分にスペイン代表DFナチョ・フェルナンデスのオウンゴールで先制を許すと、その後反撃に出るもマジョルカの堅守を崩し切ることができず。0-1の完封負けを喫し、首位を走る”宿敵”バルセロナとの勝ち点は「8」に拡大した。
悔しい敗戦を喫したレアル・マドリードだが、3トップの一角でフル出場したヴィニシウスがこの試合で人種差別の被害に遭っていたようだ。報道によると、同選手はこの試合で、マジョルカのファン・サポーターが陣取る観客席から人種差別的な侮辱を浴びせられていたという。実際にストリーミングサービス『DAZN』の中継では、観客がヴィニシウスに向かって「お前はサルだ」などと罵る音声が捉えられていたようだ。
ラ・リーガは今回の事態を受けて現地時間6日に声明を発表。「マジョルカとレアル・マドリードとの一戦で発生したヴィニシウス・ジュニオールに対する耐え難い人種差別的な侮辱を考慮し、ラ・リーガはあらゆる技術的手段を用い、地元クラブと協力して責任者を特定し、適切な法的措置を取るべく取り組んでいる。また、人物の特定を迅速に行うため、加害者に心当たりがあるファン・サポーターがラ・リーガに連絡できるようにするためのメールアドレスを開設した」と、人種差別行為を行なった人物の特定に動いていることを明かした。
また、マジョルカも「クラブはいかなる種類の人種差別的な侮辱や表現に常に反対する。人種差別的な表現を口にした人物を特定し、適切な法的措置を取るために現在ラ・リーガと協力して調査を行なっている」との声明を発表している。
なお、ヴィニシウスは今シーズン、昨年9月と今年1月に行われたアトレティコ・マドリードとの”マドリード・ダービー”や、昨年12月のバジャドリード戦でも人種差別の被害に遭っている。
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By サッカーキング編集部
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