レアルはマジョルカに完封負け [写真]=Getty Images
ラ・リーガ第20節が5日に行われ、マジョルカとレアル・マドリードが対戦した。
ラ・リーガで2位に付けるレアル・マドリードが、暫定10位マジョルカの本拠地に乗り込んでの一戦。レアル・マドリードは前節バレンシアを2－0で下したものの、FWカリム・ベンゼマとDFエデル・ミリトンが負傷交代というアクシデントに見舞われた。今節はマルコ・アセンシオ、ロドリゴ、ヴィニシウス・ジュニオールが前線を形成。そのほかフェデリコ・バルベルデやダニ・セバージョスらがスタメンに名を連ねた。
13分、試合の均衡を破ったのはホームのマジョルカだった。GKから前線へロングボールを送るとベダト・ムリキがDFに競り勝ち起点を作る。左サイドに展開し、ダニ・ロドリゲスがボックス内にクロスを送ると、ゴール前でムリキと競り合ったレアル・マドリードのDFナチョ・フェルナンデスの頭にボールが当たり、ゴール右隅に吸い込まれた。ホームチームがオウンゴールで先手を取った。
先制を許したレアル・マドリードは中盤でのボール保持率を高めつつ、アセンシオやヴィニシウスらを起点にボックス内への侵入を試みるが、マジョルカの集中した守備対応に苦戦し、なかなかシュートまで持ち込むことができず。前半の中盤にかけては敵陣内でセットプレーの機会をいくつか創出するが、キックの精度を欠きゴールを脅かすことができない。
マジョルカは積極的なハイプレスと自陣に撤退する守備を使い分け、レアル・マドリードに効果的な攻撃を許さない。終盤にかけてはロングシュートを複数本打たれたものの、同点弾は与えず。前半はこのままマジョルカの1点リードで折り返した。
1点ビハインドのレアル・マドリードはボール保持率を高め、マジョルカ陣内でのプレー時間を増やしていく。迎えた57分、アントニオ・リュディガーがセンターサークル内からロングフィードを供給すると、これに反応したヴィニシウスがDFラインの背後に抜け出しボックス内に侵入。飛び出してきたマジョルカのGKに倒され、レアル・マドリードにPKが与えられた。しかし、アセンシオのキックはGKプレドラグ・ライコビッチの好セーブに阻まれ同点とはならなかった。
66分、敵陣右サイドでボールを受けたアセンシオがカットインから得意の左足を振り抜いたが、強烈なシュートは枠の右へ。68分には敵陣左サイドでボールを受けたヴィニシウスが鋭いドリブルでボックス内まで侵入。ゴールライン側からグラウンダーで折り返したが、GKライコビッチの対応に遭い、シュートまで持ち込むことができなかった。
1点が遠いレアル・マドリードはルカ・モドリッチやトニ・クロース、ダヴィド・アラバ、マリアーノ・ディアスらを次々と投入し状況の打開を図る。最終ラインから中盤にかけてボールは動くものの、ファイナルサードの攻略に苦戦し、なかなか決定機を作ることができない。マジョルカは押し込まれる時間が長くなったものの、集中した守備で相手の攻撃を凌ぎつつ、時折鋭いカウンターを発動しながら時計の針を進めていく。
レアル・マドリードは終盤にかけては左右からのクロスでマジョルカを押し込むものの、最後まで相手の守備を崩し切ることができず。試合はこのまま1－0で終了し、序盤のオウンゴール弾を守り切ったマジョルカが白星を手にした。次節、マジョルカは11日にアウェイでセビージャと、レアル・マドリードは15日にホームでエルチェと対戦する。
【得点者】
1－0 13分 ナチョ・フェルナンデス（OG／マジョルカ）
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト