才能を開花させたヴィニシウス、“エース”ベンゼマからの助言「いつも勇敢であれ」

　レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、同クラブに所属するフランス代表FWカリム・ベンゼマについて語った。25日、スペイン紙『アス』が伝えている。

　現在22歳のヴィニシウスは2018－19シーズンにトップチームデビューを飾ると、当初からキレのあるドリブル突破を武器に“白い巨人”の一員としてプレーしてきた一方で、決定力不足に苦しんできた。迎えた2021－22シーズン、ラ・リーガ開幕節アラベス戦で1ゴールを挙げ、続く第2節レバンテ戦ではドブレーテ達成。好スタートを切った同選手は、そのまま自身の才能を開花させて、キャリアハイとなるラ・リーガ17ゴールを記録した。

　キャリアハイを達成したヴィニシウスの活躍に呼応するように、レアル・マドリードもラ・リーガとチャンピオンズリーグ（CL）を制覇。なかでも、CL・準決勝セカンドレグ マンチェスター・C戦の劇的な逆転勝利について、ヴィニシウスは「時には、感情のジェットコースターとなるような試合があるけど、僕たちはそのような試合を自分たちのテリトリーに持ち込む方法も知っている。2分間でロドリゴが2ゴールを決め、ファイナルの舞台に進んだ。あの大会で最も重要な瞬間だったよ」と回顧。続けて、リヴァプールとの決勝戦についても「素晴らしいシーズンを過ごした僕たちが、ファイナルで勝利の栄冠を手にするのは当然のこと。15年以上サッカーを続けているけど、このような試合があと何回訪れるかわからないから、できるだけ楽しみたかったんだ」と当時の心境について語った。

　昨季は、ヴィニシウスやフェデリコ・バルベルデなどの若手選手が躍動するとともに、ルカ・モドリッチやベンゼマと言った30歳を超えたベテラン選手の活躍も目立ったレアル・マドリード。まさに、“若手”と“ベテラン”の融合を体現したチームについて、ヴィニシウスは「シーズンを通して、なんとかチームとして力を出し切れたね。ベテランと若手の経験をうまく組み合わせることが、タイトル獲得の鍵だった」と2冠達成の秘訣を明かした。

　最後に、チームの“エース”ベンゼマから助言を受けたことを口にしたヴィニシウスは「試合中は常に相手選手に対してインパクトを与えることが重要で、カリム（・ベンゼマ）は、僕がこのクラブに来た時から『いつも勇敢であれ』と言ってくれている。ゴールやアシスト、それ以外にはボールをキープすること。僕たちの連携は素晴らしく、一緒に多くの試合に勝つことができた」とふたりのコンビネーションに言及している。