レアル・マドリードの一員としてCLを制覇したクルトワ [写真]=Getty Images
アトレティコ・マドリードのファンの一部が、本拠地「ワンダ・メトロポリターノ」に設置されていた現レアル・マドリード所属のベルギー代表GKティボー・クルトワのプレートを撤去したようだ。30日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
現在30歳のクルトワは、2011年夏にチェルシーからのレンタルでアトレティコ・マドリードに加入。チームの守護神として約3年間プレーし、公式戦154試合に出場。2011-12シーズンのヨーロッパリーグ(EL)優勝や、2013-14シーズンのラ・リーガ移籍に大きく貢献した。2014年夏に保有元のチェルシーに戻り、2018年夏からはアトレティコ・マドリードの最大のライバル、レアル・マドリードの一員としてプレーしている。
先日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝リヴァプール戦の直前にクルトワは、「決勝で勝つのはいつもマドリー。今、僕は歴史のグッドサイドにいる」とコメント。これに対し、過去に2度(2013-14、2015-16)CL決勝でレアルに敗れた経験を持つアトレティコのファンは、クルトワがアトレティコを“バッドサイド”と表現したと捉え、発言に激怒。アトレティコの本拠地「ワンダ・メトロポリターノ」前の地面に設置されているクルトワの記念プレート(アトレティコの選手として100試合以上の出場経験がプレート作成の条件)を撤去すべきとの声が挙がっていた。
こうした動きに対し30日、アトレティコのエンリケ・セレーゾ会長も「クルトワのプレートを外したいのなら、斧とシャベルを使って外せば良い」と発言し、プレートの撤去を容認する姿勢を示していた。そしてこの発言のわずか数時間後、何者かによってクルトワのプレートは撤去された模様。SNS上には撤去されたクルトワのプレートが路上に捨てられている画像が多数アップされている。
現状では、撤去した人物の特定はできていないが、報道によればアトレティコのファンが実行したとの見方が強まっているという。発言からわずか3日後のプレート撤去。クルトワの発言に、アトレティコを揶揄する意図があったか否かは定かではないが、一部のアトレティコファンの反感を買ってしまったことは間違いないだろう。
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By サッカーキング編集部
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