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バルセロナ会長、クラブの負債額を約1737億円と公表…前体制を批判

2021.08.17

バルセロナのラポルタ会長 [写真]=Getty Images

 バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、クラブの財政状況について言及した。16日、クラブ公式サイトが伝えている。

 サラリーキャップの問題でクラブの象徴だったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの再契約を結ぶことができなかったバルセロナ。昨年10月に辞任したジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長の後任を務めるラポルタ会長は、「2020-21シーズンの年度末の会計では4億8100万ユーロ(約619億円)の損失」になると言及し、そのうち「パンデミックによる影響は9100万ユーロ(約117億円)」だと明かした。さらに、注目が集まっているサラリーキャップの問題については次のように説明した。

「私たちの給料はクラブの総収入の103パーセントを占めており、これは6億1700万ユーロ(約794億円)に相当し、他クラブを25〜30パーセント上回っている。クラブの価値はマイナス4億5100万ユーロ(約580億円)で、非常にデリケートなものとなっている。債権者の信頼を得るためには戦略的計画を立てる必要があった」

 また、クラブの負債総額は13億5000万ユーロ(約1737億円)であることを明かしたラポルタ会長は、「私たちが就任した時に最初にやらなければならなかったことは8000万ユーロ(約103億円)の融資を受けることだった。そうしないと給与を支払うことができなかったからだ。以前の体制は嘘ばっかりだった」とバルトメウ前会長の体制を非難し、前体制では理解できない支払いもあったことを明かした。

「たとえば、4000万ユーロ(約51億円)で獲得した選手の仲介者に800万ユーロ(約10億円)が支払われたり、南アフリカで選手をスカウトしている人にも800万ユーロ(約10億円)が支払われたりするなど、こうした不釣り合いな支払いが行われていた」

 現在の財政状況について明かしたラポルタ会長だが、「私たちにはチームの信頼性と経験に基づいた戦略的計画があり、この状況は一時的なものである」ことも強調し、「クラブは2年以内に健全な状態になるだろう」と今後の見通しについて語った。

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