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現地紙が検証…バルセロナがアグエロを獲得する“メリット”と“デメリット”とは?

バルサ加入が噂されるアグエロ [写真]=Getty Images

 マンチェスター・Cに所属するアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロの去就が騒がしくなっている。アルゼンチンのスポーツ放送局『TyCスポーツ』は10日、バルセロナがアグエロに対して正式なオファーを提示していると報道。スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』も、バルセロナの新会長に選出されたジョアン・ラポルタ氏が同選手の獲得を検討していると伝えている。

 果たして、ビッグディールは成立するのか。スペイン紙『マルカ』は11日付の記事で、バルセロナがアグエロを獲得するメリットとデメリット、そして現時点で不透明なことをそれぞれ紹介している。

[写真]=Getty Images

■メリット

メッシ(右)と良好な関係を築くアグエロ(左)

▼移籍金ゼロ

『マルカ』が最も大きなメリットとして挙げたのが、アグエロが移籍金ゼロで手に入る選手だということ。同選手はマンチェスター・Cとの契約が今季限りで満了する。本人と移籍で合意に至れば、移籍金もクラブ間交渉も必要ない。複数メディアによると、現在受け取る年俸は1500万ユーロ(約19億5000万円)と、厳しい財政状況にあるバルセロナにとっては支払えない額だ。だが、減給を受け入れるのであれば、バルセロナのユニフォームに袖を通すはずだと『マルカ』は予想している。

▼メッシとの関係

 アグエロは、リオネル・メッシ残留のカギを握る存在とも言われている。2人はユース年代からアルゼンチン代表のチームメイトで、プライベートでも仲が良いことは周知のとおり。セスク・ファブレガスやシャビ・エルナンデス、さらにネイマールやアンドレス・イニエスタ、ルイス・スアレスなど次々に“相棒”を失ってきたメッシにとって、親友の加入はバルセロナでのプレーを続ける十分な理由になりうると、『マルカ』は記事を綴っている。

▼実績十分のストライカー

 アグエロのストライカーとしての実力に疑いはない。マンチェスター・Cの歴代最多得点記録保持者であり、ここ10年のサッカー界における世界最高レベルのストライカーと言える。昨季は公式戦32試合に出場して23ゴールを記録。これは無視できない数字だろう。今季は度重なるケガもあって、公式戦12試合の出場に留まり、奪ったゴールも2つだけ。すでにレギュラーの座は保証されていないが、アトレティコ・マドリードでプレーした経験もあり、セカンドストライカーとしてもプレーできることは大きいと『マルカ』は主張している。

■デメリット

今季はコンディション不良に悩まされるアグエロ

▼選手としてのキャリア

『マルカ』が挙げる懸念材料の1つが年齢だ。数々の実績を残してきたアグエロだが、今年6月で33歳になる(メッシの1歳年下)。この1年は出場機会が乏しく、キャリアの最終段階にあると言っても過言ではない。再建途中にあるバルセロナが本当に必要としているのは、すでにタイトルを獲得してきた選手ではなく、これからクラブにタイトルをもたらしてくれる選手ではないかと、『マルカ』は指摘している。マンチェスター・Cのジョゼップ・グアルディオラ監督も、今季限りでの退団を示唆するアグエロについて残留を熱望している様子はない。

▼フィジカル面の不安

 フィジカル面でも不安を抱えている。アグエロは昨年6月、バルセロナでひざの手術を実施。それから試合復帰までに約4カ月かかり、再びピッチに立ってまもなく今度は筋肉トラブルに見舞われた。ケガではないものの、年明けには新型コロナウイルスの陽性反応を示し、プレー中断を余儀なくされている。『マルカ』によると、2012-13シーズン以降、アグエロはフィジカルに問題を抱えたことが20回あり、33歳という年齢を考えても獲得にはリスクを伴う。

■不透明なこと

アグエロの去就に影響を与えるかもしれない選手たち

▼バルサでの役割

 実際にアグエロがバルセロナに加入したとして、どんな役割を演じるのか。『マルカ』は、現在のマルティン・ブライトバイテと同じような役割を担うと予想している。メッシの去就はともかく、現在のバルセロナには、アンス・ファティ、アントワーヌ・グリーズマン、ウスマン・デンベレが在籍しているため、アグエロと言えどもレギュラーとして起用されるかどうかは分からないというのだ。もちろんアグエロは現在のバルセロナに求められている純粋な点取り屋だが、マンチェスター・Cで全盛期を誇ったときのようにポジションが保証されているわけではないと『マルカ』は記事を綴っている。

▼メッシ退団の場合

「メッシが退団した場合、アグエロを獲得する意味は?」と『マルカ』は問いかける。アグエロはメッシを残留に導くための選手であり、その目的が果たされなければ意味を成さないというのだ。ロナルド・クーマン監督はリヨンに所属するオランダ代表FWメンフィス・デパイの獲得を熱望していたことから、メッシがバルセロナを退団すれば、アグエロは指揮官にとって優先度の高い選手ではなくなるかもしれない。

▼クーマン監督の好み

クーマン監督が獲得を熱望するFWはデパイ。それは周知の事実となっている。指揮官はリヴァプールに所属するジョルジニオ・ワイナルドゥムの獲得も希望していた。実現には至らなかったが、彼らもまた今季限りで所属クラブとの契約が満了になる。そのため、限られた資金のなかで、アグエロを優先して補強することにクーマン監督が納得するのか注目される。アグエロとデパイが同時加入する可能性は限りなく低いとされるが、スポーツ面を超えたメリットがある場合に実現する可能性もゼロではないと『マルカ』は伝えている。

(記事/Footmedia)

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