バルセロナとの関係が泥沼化しているアルトゥール [写真]=Getty Images
シーズン中にユヴェントスへの移籍が決定し、それ以降は出場機会が皆無に。チャンピオンズリーグ(CL)に向けた練習再開時にはPCR検査の受診やチームへの合流を拒否するなど、バルセロナとの間で確執が広がっているブラジル代表MFアルトゥール。10日にクラブ施設内でエリック・アビダルスポーツディレクター(SD)と会談したことを、スペイン紙『マルカ』電子版が伝えている。
この会談は本来、アルトゥールがブラジルから帰国した7日に行われる予定だったが、この時はPCR検査を受診しただけで会談は行われず、10日に延期となっていた。
会談の席上で、アビダルSDはクラブ側がアルトゥールに対し、練習参加拒否が規律違反に当たるため懲戒処分の準備を進めており、それを取り消すつもりがないことを通告したという。
また、午後にはアビダルSDとキケ・セティエン監督が会談を行い、チームに合流させるべきかについて話し合ったという。そして、クラブによる懲戒処分が正式に決定するまでチームに合流させることはできないという結論に達し、アルトゥールは12日以降も練習には参加しないこととなった。
アルトゥール側は早期の契約解除を望んでおり、会談ではこの件についても話し合われたようだが、チームがCLで勝ち残っている間は契約が有効になっており、CLでの戦いが終了するまではバルセロナの選手であることが改めて確認された。
バルセロナは8日にCL決勝トーナメント1回戦セカンドレグのナポリ戦を戦い、3-1で勝利し準々決勝に進んだ。アルトゥールはこの試合の観戦を望んだようだが、クラブはこれを拒否。会場となった本拠地『カンプ・ノウ』への入場許可者リストに名前を記載しなかったため、アルトゥールはスタジアム内で観戦することができなかった。