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優勝は“2強”のどちら!? データをもとにリーガ覇権争いを読み解く

2020.03.05

“2強”に絞られたリーガ優勝争いの行方を徹底分析 [写真]=Getty Images

 3月1日に行われた“エル・クラシコ”では、レアル・マドリードバルセロナを相手に2-0で勝利。勝ち点を「56」に伸ばして、宿敵から首位の座を奪い返した。

 この1勝は大きな意味を持つ。リーガ・エスパニョーラでは、全日程を終えて勝ち点で並んだ場合、直接対決の成績によって最終順位が決まるからだ。前半戦のクラシコは0-0のスコアレスドローに終わっているため、同じ勝ち点で今シーズン終えたときには、レアル・マドリードの優勝となる。

 3位以下との勝ち点差が9ポイント以上離れている今、優勝争いは2強に絞られており、クラシコを制したレアル・マドリードは心理的にも大きなアドバンテージを得たと言えるだろう。

 しかし、その差は1ポイントに過ぎない(※バルセロナは勝ち点55)。「まだ多くの試合が残っているし、順位の入れ替えはこれからも起こるだろう」。バルセロナのキケ・セティエン監督が試合後にそうコメントしたように、リーグ戦はまだ12試合も残っている。全38節の3割強にあたり、まだ最終コーナーにも差し掛かっていない状況なのだ。

 レアル・マドリードバルセロナのどちらが頂点に立つのか。今回は、残り試合の対戦相手や過去の対戦データをもとに優勝争いの行方を予想してみた。

 まず、残り12試合の対戦相手は以下の通り。カッコ内は「ホーム(H)、またはアウェイ(A)/現在の順位」になる。

レアル・マドリードの対戦相手】

第27節 ベティス(A/14)
第28節 エイバル(H/16)
第29節 バレンシア(H/7)
第30節 レアル・ソシエダ(A/6)
第31節 マジョルカ(H/18)
第32節 エスパニョール(A/20)
第33節 ヘタフェ(H/4)
第34節 アスレティック・ビルバオ(A/10)
第35節 アラベス(H/13)
第36節 グラナダ(A/9)
第37節 ビジャレアル(H/8)
第38節 レガネス(A/19)

バルセロナの対戦相手】

第27節 レアル・ソシエダ(H/6)
第28節 マジョルカ(A/18)
第29節 レガネス(H/19)
第30節 セビージャ(A/3)
第31節 アスレティック・ビルバオ(H/10)
第32節 セルタ(A/17)
第33節 アトレティコ・マドリード(H/5)
第34節 ビジャレアル(A/8)
第35節 エスパニョール(H/20)
第36節 バジャドリード(A/15)
第37節 オサスナ(H/12)
第38節 アラベス(A/13)

 対戦相手の平均順位を見てみると、レアル・マドリードが「12.0」であるのに対して、バルセロナは「12.2」。数字上はバルセロナの方が対戦相手に恵まれていると言えるが、見てのとおり差はほとんどない。むしろ上位との対戦が多く残っているのは彼らの方になる。

 残り12試合のうち、“トップ6”と対戦するのは、レアル・マドリードがレアル・ソシエダ(6位)とヘタフェ(4位)の2試合だけ。一方のバルセロナは、レアル・ソシエダ(6位)、セビージャ(3位)、アトレティコ・マドリード(5位)と、現在の上位6チームのうち3チームと対戦することになる。もちろん、チャンピオンズリーグ(CL)で勝ち上がれば、さらに多くのビッグマッチが組み込まれる。厳しい試練が待ち受けているのは、バルセロナの方かもしれない。

 ただ、上位対決が多いとは言っても、相性の良し悪しを見過ごすわけにはいかない。たとえば、2強が共に対戦するレアル・ソシエダ。彼らとの過去の対戦データを見てみると、別の事実が浮かび上がる。

 レアル・マドリードは第30節にレアル・ソシエダとアウェイで対戦するが、同地でのリーグ戦は過去5試合で3勝2敗。勝率は60%となっている。一方で、バルセロナがレアル・ソシエダと対戦するのは第27節。会場は本拠地カンプ・ノウだ。彼らをホームに迎えた場合、リーグ戦では過去5戦5勝と勝率100%を誇る。同じ上位対決でも得手不得手があるものだ。

 そこで、過去の対戦データをもとに、残り12試合がよりハードなのはどちらなのか、改めて検証してみた。参考にするのは、試合開催地(ホームかアウェイか)での過去5シーズンのリーグ戦成績。なお、レガネスに関しては2016-17シーズンが初の1部参戦になるため、過去3シーズンの成績のみを採用している。

 調査の結果、勝ち点の取得率(※本来獲得できたはずの勝ち点のうち何%を稼ぐことができたかを示したもの)は、レアル・マドリードが77.6%。バルセロナが76.1%だった。今回も僅差とはいえ、バルセロナの方が苦手とする相手との試合が多いことを示している。

 各カードの成績を見てみると、レアル・マドリードにとって山場となりそうなのが、第33節のアスレティック・ビルバオ戦(A)と第37節のビジャレアル戦(H)だ。両カードともに、試合開催地での過去5試合の成績は2勝2分け1敗。勝ち点取得率は53.3%にとどまっている。また相手はいずれも欧州カップ戦出場権を争っており、レアル・マドリード相手にも臆することなくプレーすることが予想される。それを上回るパフォーマンスを見せられるかどうかが、覇権奪還のカギとなりそうだ。

 対するバルセロナは、第30節のセビージャ戦(A)、そして第32節のセルタ戦(A)が、3連覇の行方を左右するゲームになるだろう。セビージャとのアウェイゲームは、過去5試合で2勝2分け1敗。セルタとのアウェイゲームに至っては、1勝1分け3敗と負け越している。今回の調査で唯一、負け越しているカードがこのセルタ戦だったというほど、バルセロナにとっては鬼門のゲームだ。ここで躓くようだと、翌節のアトレティコ・マドリード戦(H)に大きなプレッシャーがかかるため、重要な一戦となる。

 ここまで、残り12試合の対戦相手や過去の対戦データを見てきたが、レアル・マドリードが若干優勢と言えるか。ただ、CLの勝ち上がり状況やケガ人、さらにライバルの結果が与える影響も無視できず、抜きつ抜かれつのデッドヒートはもうしばらく展開されるだろう。白熱のタイトルレースを制するのは、レアル・マドリードか、それともバルセロナか。最後の最後まで両者の戦いから目が離せない。

(記事/Footmedia)

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By Footmedia

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