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“別物”の魅力! ペナルティ・ヒデさんが語る伝統の一戦クラシコ

お笑い芸人の中でも随一のサッカー実績を誇るヒデさんにクラシコの見どころを聞いた[写真]=野口岳彦

 5月6日(日本時間5月7日)にキックオフを迎える伝統の一戦クラシコ。これまで様々なドラマを紡ぎ上げてきたが、今回の対戦でもバルセロナ、レアル・マドリード両チームの意地とプライドがぶつかり合い、劇的な展開になるはずだ。WOWOWの『リーガダイジェスト!』でMCを務めるペナルティのヒデさんが、元プレーヤー、そしてお笑い芸人という独自の視点から、クラシコの見どころや楽しみ方を語ってくれた。

インタビュー・文=池田敏明 取材協力=WOWOW

■クラシコはサッカー界全体の最高峰の試合

レアル・マドリードのホームで行われた昨年12月のクラシコはバルサが完勝した [写真]=Getty Images


――第17節のクラシコではバルセロナがアウェイで3-0の勝利を収めました。

 前半早々のクリスティアーノ(ロナウド)のゴールがオフサイドで認められず、それが後に効いてしまったと思います。ベンゼマのヘディングシュートがポストに嫌われたシーンもありましたが、最初は完全にレアル・マドリードのペースでした。そこを耐え凌いだバルセロナが後半から見事なパスワークを見せ、(ダニエル)カルバハルが退場になってからは一方的でしたね。僕ら芸人も、つかみを外すと最後までスベりまくるので、そういうことなのかなと(笑)。

――バルセロナが第35節で優勝を決め、その直後のタイミングで今回のクラシコになります。

 クラシコのみならず、すべてのチームがハイレベルで面白いリーグではあるんですけど、クラシコはその中の最高峰であり、ましてやサッカー界全体の最高峰の試合ですからね。バルセロナはリーガ・エスパニョーラのタイトルにすべての照準を合わせて戦ってきましたが、だからと言って今回勝てるのかというと、そうでもない気がしますね。クラシコは“別物”です。レアル・マドリードはリーガのタイトルは取れませんでしたが、クラシコに勝てばサポーターはある程度、納得してくれます。

 いきなり結論を言ってしまいますが、僕はR・マドリードが勝つんじゃないかと思っています。できれば5ゴールぐらい見たいので、スコアは3-2と予想します。こういうインタビューでスコア予想をするのは苦手なんですが、今回は初めて、冒頭5分で予想スコアまで発表してしまいます(笑)。

――キーマンは誰になるでしょうか。

 バルセロナのリーグ制覇は、(アンドレス)イニエスタの存在が大きかったと思っています。今シーズン限りでの退団を表明し、これが最後のクラシコになります。3年生の先輩の卒業が決まり、最後の試合に勝って全員で送り出してあげよう、みたいな心情も、バルセロナの選手たちにはあるかもしれません。もしかしたら、イニエスタがバルセロナの2点のうち1点を決め、残念ながら試合には負けてしまうけど、でも拍手で送り出すのかなって想像しています。

――3-2のスコア予想ですが、得点者は?

 やはり“主役”が決めてくるんじゃないですかね。クリスティアーノしかり、メッシしかり。バルセロナはメッシとイニエスタが決めて、最後は終了間際にセルヒオ・ラモス。今シーズンを総括するような一戦になったらうれしいですね。

――過去のクラシコの中で、特に印象に残っている試合を教えてください。

 本当にベタなことを言うと、“マニータの夜(10-11シーズン第13節/5-0でバルセロナ勝利)”はやっぱり印象的でしたね。今までの僕のサッカー観戦歴を振り返っても、まさにマニータ(5本の指)に入る衝撃的な展開と結果でした。

――バルセロナが勝った試合のほうが印象的ですか?

 どこかでレアル・マドリードを王者として捉えている自分がいるんです。勝って当然のレアル・マドリードに、地方都市のクラブが挑んで勝つという構図が好きなんですよね。実際にロナウジーニョやメッシがクラシコで決めたシーンのほうが印象に残っています。(ジネディーヌ)ジダンが現役だった頃はまたちょっと違ったんですけど。

――ジダン監督は1972年生まれで、71年生まれのヒデさんの1歳年下、相方のワッキーさんと同い年です。

 そうですね。ジダン、(ルイス)フィーゴ、うちの相方ワッキーという、わけの分からない並びで(笑)。ジダン監督は選手時代も大好きでしたし、うまさで言ったら一番じゃないですかね。

■今回のクラシコは絶対に見なきゃダメ。ぜひライブで!

学生時代DFだったヒデさんが語るメッシ対策は「ボールを触らせる前に勝負」 [写真]=Getty Images


――学生時代はDFとしてプレーしていたそうですが、DFとしてロナウドやメッシと対峙した場合、どのように止めますか?

 最初に「終わったらユニフォームを交換してください」っていうところから始めます(笑)。クリスティアーノはスピードがあって長い距離を突っ掛けたり切り返したりしてくるので、最終的に危ないところだけを僕が守るようにします。周りを動かしながら寄せていって数的優位を作り、最後に自分がかっさらうみたいな、頭を使った感じで。メッシはとにかくイライラさせますね。袖をペロンって引っ張ったり、スパイクの紐をほどいてみたり(笑)。ボールを触らせたらもう無理だと思うので、触らせる前の勝負ですね。

――今のレアル・マドリードとバルセロナの選手の中に、ヒデさんの学生時代のプレースタイルに近いと思う選手はいますか?

 自分は汗をかいて動き回るタイプのプレーヤーで、走力に自信があったので、ボールを持ってチャンスがあれば攻撃参加することが許されていたんですよ。GKからボールを受けて左サイドをガーっと駆け上がり、クロスを上げて戻ってくる、といったプレーをしていました。ジョルディ・アルバにはそんなイメージがありますね。

――実際に現地でクラシコを観戦されたことはありますか?

 カンプ・ノウには行っているんですが、クラシコはないんです。『リーガダイジェスト!』のMCは4年ぐらいやらせていただいていますが、現地取材はまだ経験していません。これまでに様々なスポーツイベントに参加させていただいていて、あとはクラシコだけなんですよ。見てみたいですね。味わったことのない高揚感や興奮を感じられるんでしょうね。

 でも、毎年『リーガダイジェスト!』でクラシコを紹介させていただいているので、「他の試合は見ないけどクラシコだけは見る」っていう方が増えてきたんです。関係者の方や選手の方に声をかけていただけるようになったのもうれしいです。サッカーをあまり見たことのない方は、ぜひクラシコから見てほしいですし、これをきっかけに他の試合やチームの面白さ、良さも見つけていってほしいです。

――テレビで試合を見ることもあると思いますが、どのようなシチュエーションで見るのが好きですか?

 僕は一人でじっくり見る派です。選手が試合前に準備やストレッチをするように、僕も家で見る時はワインを冷やし、自分でピンチョス(スペインのおつまみ、軽食)を作ります。その時は奥さんもしっかりサポートしてくれます。普段は逆で、僕がホペイロ(ポルトガル語で用具係の意味)みたいになっているんですけど(笑)。万全の状態を整えてリモコンを手元に置いて、ワインやビールを飲みながら見ます。

――改めて今回のクラシコの見どころをお願いします。

 今回はリーグ優勝を決めたバルセロナと、タイトルを落としたレアル・マドリードという構図です。レアル・マドリードはリーグを取れなかったぶん「ここだけは落とせない」という、いつもと違ったモチベーションでこの試合を臨むでしょう。バルセロナはイニエスタ“先輩”がご卒業するということで、ここで花道を作って送り出そうという思いは選手のみならず、チーム、フロント、サポーター全員にあるでしょう。ですから今回のクラシコは絶対に見なきゃダメですね。ぜひ試合をライブでご覧になっていただきたい。一人でじっくり見るのもいいですし、ユニフォームを着てみんなで盛り上がるのもいいでしょう。その時にほんの一瞬だけでいいので「ジダンとワッキーって同い年なんだ」というのを思い出してほしいです(笑)。

――予想スコアは3-2でいいですか?
いやあ、ちょっと待ってください! 2-2でもいいですか? いつも置きにいっちゃうんだよな……。今回は3-2でいきましょう!

[写真]=野口岳彦

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