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乾や柴崎と共にスペイン語が苦手な選手に挙げられたベイル、実際のレベルは?

2013年からレアル・マドリードに所属するベイル [写真]=Getty Images

 先日、『アス』紙が掲載した特集により、スペイン語が苦手なリーガ・エスパニョーラの選手として、エイバルのMF乾貴士ヘタフェのMF柴崎岳と共に29名のリストに名前を挙げられた、レアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイル。だが、実際の語学レベルはそこまで低くないという。

 2013年夏のレアル・マドリード入団から5年近く経ったベイルだが、いまだに公の場ではスペイン語を殆ど使わず、英語に頼る状況が続いている。事実、過去2シーズンのチャンピオンズリーグ制覇後のセレモニーでも、2016年は「皆さん、今晩は。スペイン語はそこまで上手く話せません」、2017年は「僕はとても幸せだ。アラ・マドリー!」と、いずれも二言しかスペイン語では言葉を発していない。また、今シーズンに入ってからも、「スペイン語は以前より話せるようになったけれど、英語で説明する方がいい」と述べている。

 とはいえ、ベイルはスペイン語をあまり話せないのではなく、人前で話すのを躊躇しているだけだという。実際、同選手のスペイン語教師を務めるマイケル・ゴメス氏は、フットボール番組『エル・チリンギート』とのインタビューで、次のように事情を明かしている。

「ベイルのスペイン語のレベルは、インタビューで見せているより高い。しかし、彼はまさに完璧主義者なので、相当なレベルに達していないと正確に使えていないと感じ、言葉に詰まってしまうんだ。だからこそ、彼のスペイン語がさらに良くなり、何よりもそういった恐れが減るよう、僕達はあらゆる手を尽くして行くつもりだ」

 なお、外国語を習得する難易度は、母国語との差異の大小に多分に影響される。スペイン語に関して言えば、同じくラテン語を起源とするロマンス諸語に属するフランス語、ポルトガル語、イタリア語を母国語とする人々にとっては容易となり、逆に全く関係を持たない日本語や東・東南アジアの言語を母国語とする人々にとっては難解となる。

 一方、スペイン語と異なるゲルマン語派に属するものの、大枠では同じインド・ヨーロッパ語族のカテゴリーに入る英語やドイツ語を母国語とする人々にとっては、易しいとは言えないものの難しいとも言えないレベルとなる。少なくとも日本語や中国語を習得するよりは、比較にならないほど簡単であることは明白だ。また、全語彙のうち29パーセントがラテン語、29パーセントがフランス語を起源とする英語を母国語とする人々は、単語面においては一定のアドバンテージを有している。

 もちろん、語学習得には本人のセンスや積極性、交友関係といった複数の要素が影響するため、選手によって個人差が現れる。実際、バルセロナで4シーズン目を迎えたドイツ代表GKテア・シュテーゲンなどは、既にスペイン語を意のままに使いこなし、今ではカタルーニャ語も使い始めている。とはいえ、もしベイルが語学レベルの熟成を待っているのであれば、流暢なスペイン語でインタビューに応じる日が、突如として訪れるかも知れないだろう。

文=北村敦

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