2018.03.02

首位バルサと2位アトレティコの勝ち点差は5…タイトル争いの行方を決める直接対決に注目/リーガプレビュー

優勝争いに決着をつけるかマッチレースの様相に転じるか、両雄が今シーズン最後となる直接対決に臨む [写真]=Getty Images
サッカー総合情報サイト

 バルセロナアトレティコ・マドリードの2チームに絞られた感のあるリーガ・エスパニョーラの優勝争い。4日に行われる第27節では、両雄が今シーズン最後となる直接対決に臨む。

 第26節を終えた時点で、首位のバルセロナが20勝6分と無敗街道を突き進む一方、2位のアトレティコも18勝7分1敗と必死の追走を見せており、最大で11ポイントあった両者の差は5ポイントまで縮まっている。とはいえ、バルセロナは勝てば、タイトルレースに決着が付く形となる。一方、アトレティコが勝てば、まさにマッチレースの様相へと転じる形となる。

 バルセロナはリーグ最多の69得点、アトレティコはリーグ最少の11失点と、“鉾と盾”に例えられる両チーム。その一方で、バルセロナがリーグ2位の13失点と守備力でもライバルと遜色ない数字を誇るのに対し、アトレティコはリーグ5位の45得点と攻撃力では大きく見劣りする。

■ネイマール移籍をチャンスに変えたバルサ

[写真]=Getty Images


 今シーズンのバルセロナが攻守に抜群のバランスを誇っている要因は、新指揮官に就任したエルネスト・バルベルデ監督が、FWネイマールの電撃移籍というピンチをチャンスに変え、MFイヴァン・ラキティッチとDFジョルディ・アルバの復活を引き出したことにある。

 ネイマールの退団により、FWリオネル・メッシおよびFWルイス・スアレスとの“MSNトリオ”が解体されたバルセロナ。逆にスリートップにこだわる必要がなくなったバルベルデ監督は、守備時には4‐3‐3ではなく4‐4‐2の陣形を徹底し、MFセルヒオ・ブスケツのシングル・ピボーテから、ラキティッチとのドブレ・ピボーテに変更。昨シーズンは判断に迷いが見られることも多かったラキティッチだが、最も快適にプレーできる中央のポジションに入ったことで、ブスケツへの過度な負担を軽減しながら自身も攻守両面での総合力の高さを発揮。これにより中盤の形が整ったチームは、良い守備から良い攻撃へと繋げることができている。

 対するアルバは、自由奔放に攻撃を仕掛けるネイマールが抜けたことで、後方で守備のケアに奔走する必要がなくなったことが大きい。持ち味である攻撃参加を自分のタイミングで繰り出せるようになった同選手は、エースのメッシと抜群のコンビネーションを見せるなど、バルセロナの左サイドは破壊力に安定感が加わった重要な武器となっている。

■ジエゴ・コスタの復帰で勢いを取り戻す

[写真]=Getty Images


 一方、昨年までは波に乗れなかった目立ったアトレティコが、今年に入って一気に調子を上げて来た要因は、冬の移籍市場でFWジエゴ・コスタが3シーズン半振りに復帰したことに尽きるだろう。それほど影響力が大きいのは、同選手がディエゴ・シメオネ監督の戦う姿勢を攻守両面で最も体現できる存在であるからに他ならない。

 攻撃面においては、ポストプレー、裏への抜け出し、サイドに開く動きと、前線の起点に必要な全ての要素を備えるジエゴ・コスタの加入により、しっかりとボールが収まるようになった。それにより、チームメイトは迷うことなく攻撃に参加できている。とりわけ、大黒柱のFWアントワーヌ・グリーズマンはその恩恵を受けており、同選手の加入前は14試合で5ゴール・3アシストに終わっていたものの、加入後は9試合で10ゴール・4アシストと本来のパフォーマンスを取り戻している。

 守備面においても、前線からの激しいチェックも持ち味であるジエゴ・コスタが加わったことで、チームの武器であるアグレッシブなプレッシングが復活。高い位置でボールを奪い切れるようになったことで、受けのディフェンスだけでなく攻めのディフェンスが展開可能となった。

 それでも、お互いに手の内を知り尽くした両者の激突は、小細工など効かない戦いとなるだろう。バルセロナがボールを支配しながらゴールを狙い、アトレティコがカウンターのチャンスを伺うという、典型的な展開になることが予想される。従って、先にしびれを切らした方が痛い目に遭う可能性が高く、双方とも辛抱強くプレーすることが勝利の鍵となりそうだ。

■バルサが相性の良いアトレティコに引導を渡すのか

[写真]=Getty Images


 メッシとスアレスの決定力を活かして先制したいバルセロナだが、試合が膠着した場合には、MFパウリーニョ、MFウスマン・デンベレ、MFフィリペ・コウチーニョらレギュラー奪取を目指す新加入組が攻撃面でアクセントを付けられるかも重要となる。とりわけ、コパ・デル・レイでもリーガ・エスパニョーラでも初ゴールを挙げるなど、冬の加入ながら新天地にフィットし始めているコウチーニョは、スタメン入りするのかベンチスタートとなるのか、MFアンドレス・イニエスタとの同時起用はあるのか、勝負の行方を左右するポイントとなりそうだ。

 一方、バルセロナほど攻撃の引き出しが多くないにも係らず、勝利が絶対に必要なアトレティコにとっては、まずはスタメンの11人で相手を疲弊させることが重要となる。そのうえで、スピードに長けたFWケヴィン・ガメイロやFWフェルナンド・トーレス、突破力に優れた新戦力のMFビトーロなど、バルセロナが苦手とするタイプの選手を投入して勝負を賭けたいところだ。

 なお、アトレティコがシメオネ監督の就任により強豪に返り咲いて以降、激しいつばぜり合いを繰り広げている両チームだが、リーガ・エスパニョーラにおけるカンプ・ノウでの対戦はバルセロナが3勝2分とリード。公式戦全体に目を向けてもバルセロナの5勝5分となり、アトレティコが敵地で最後に勝利を収めたのは2005‐06シーズンまで遡る。バルセロナが相性の良さを生かしてアトレティコに引導を渡すのか、アトレティコが嫌な流れを断ち切ってバルセロナに宣戦布告するのか、タイトル争いの行方を決める首位攻防戦は3月4日(日)深夜0時からWOWOWで生中継される。

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