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ビジャレアル監督、2本のPKを止めたGKに「勝ち点をもたらす守護神だ」

ヘタフェ戦で大活躍を見せたアセンホ [写真]=Getty Images

 25日に行われたリーガ・エスパニョーラ第25節で、MF柴崎岳が所属するヘタフェに1−0で競り勝ったビジャレアル。完封勝利の立役者となったのは、何と言ってもGKセルヒオ・アセンホだろう。

 本拠地エスタディオ・デ・ラ・セラミカでのこの試合、ビジャレアルは開始わずか3分で先制に成功したものの、2度に渡りヘタフェにPKを与えてしまう。だが、FWアンヘル・ロドリゲスの36分のPKも、柴崎に代わり後半から出場したFWホルヘ・モリーナの51分のPKも、完全にコースを読み切ったアセンホがセーブ。守護神の圧倒的なパフォーマンスにより、ビジャレアルは厳しい試合をものにした。


 この結果、6位に転落した前節からわずか1週間で5位に復帰したビジャレアル。ハビエル・カジェハ監督も、アセンホの活躍を手放しで褒め称えた。

「耐えに耐えた勝利だったが、セルヒオ・アセンホが鍵だった。彼はチームに勝ち点をもたらす守護神だ。彼が2本のPKを止めてくれたからこそ、我々は3ポイントを手にすることができた」

 一方、「これまで1試合で2度もPKを止めたことはなかった」と振り返ったアセンホは、地道な努力が結果に結びついたとの冷静な見解を示している。

「僕はPKセーブにずっと苦労して来たので、コーチの下で練習を積み重ねて来た。試合の中でも特別なプレーなので、想定されるキッカーの蹴り方を研究することを心掛けている。そして、いざゴール前に立った時は直感がものを言う。幸運にも今日はそれが上手く行ったので、今後も良いリズムでプレーできることを願っているよ」

 これまで何度も左右両膝に大怪我を負いながら、その度に復活を遂げて来たアセンホ。4度目となる前十字靭帯の断裂に見舞われた昨年2月26日から1年たった今、以前のレベルを取り戻すどころか、キャリア最高とも言えるパフォーマンスを発揮している。本人は「ロシアのことはまだ何も考えていない」と述べているが、この夏開催されるワールドカップでのスペイン代表入りにも期待が高まっている。

文=北村敦

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