バルセロナでプレーするテア・シュテーゲン [写真]=NurPhoto via Getty Images
バルセロナの絶対的守護神であるドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが、ゴールマウスを守ることになった面白い逸話を披露した。
ボルシアMGの下部組織時代に、フィールドプレーヤーからGKへと転向したシュテーゲン。そのきっかけは、当時の監督からの“駄目出し”であったことを、スペイン紙『スポルト』とのインタビューで告白した。
「あれは9歳か10歳の頃だったね。監督が僕の走り方が好きでなかったので、GKをやらされることになった。僕の目標はゴールを決めることであり、ゴールマウスを守ることではなかった。それゆえ、最初は乗り気ではなかったんだよ。ところが、いざやってみると意外に面白かった。チームメイトはやりたがらないポジションだったけれども、自分にとってはそうではなかったのさ。おかしな話だけれども、これが真実なんだよ」
シュテーゲンはまた、ボルシアMGで生き残って行くために、本格的にGKに挑戦したことを明らかにした。
「時間とともにプレーにも慣れ、いつしかGKの仕事が大好きになっていた。シュートを止めること、ハイボールに飛び込んで行くこと、体全体を使って戦うこと、そういった全てが気に入ったんだ。それに、ポジションのせいで自分の人生のクラブを去るのは避けたかったから、プレーすることが何よりも重要だったよ。だからこそ、良いGKになれるよう頑張ろうと決めた。確かに最初は受け入れるのが辛かったけれども、今思えば人生で下した中で最良の決断だったと思う」
高い守備力だけでなく、優れた足元の技術も求められるため、フィットするのが難しいと言われるバルセロナのゴールマウスだが、シュテーゲンの存在により近年でもっとも安定している。チームにとって理想的なハイレベルの守護神を手にしたバルセロナとしては、幼少時代のシュテーゲンをGKにコンバートした監督に感謝しなければならなさそうだ。
文=北村敦