12月23日(土)に全世界のサッカーファンが注目する一戦、リーガ・エスパニョーラ第17節のレアル・マドリード対バルセロナが行われた。レアル・マドリードはバルセロナに「11」の勝ち点差を離されている状態でこの試合を迎えた。
伝統の一戦“エル・クラシコ”を「クラシコ祭」と題し、六本木のニコファーレでパブリックビューイングが開催され、約200人のリーガファンが集結。MCにワッキーさん(ペナルティ)と松田るかさんを迎え、スペシャルゲストには現在ラ・リーガアンバサダーを務める元スペイン代表のルイス・ガルシア氏や太田宏介選手(FC東京)、SHO-NOさんが登場。来場者には鉢巻が配布され、会場は“お祭りムード”となった。
試合前の会見で、ルイス・ガルシア氏は次のように語った。「リーガは世界一のリーグだ。ミスの少ないチームが勝つと思っている。キャリアの中で一番上手いと思った選手はロナウジーニョだね。2003年頃、彼は群を抜いて上手かったよ」
自身が一番記憶に残っているクラシコの試合について聞かれると「僕がバルセロナでプレーしていた時に2-1で勝利した試合(2004年4月25日、ホームはレアル・マドリード)だね。シャビが2点目を決めた、あの試合だ」と話した。
また、注目している日本人選手にFC東京の久保健英選手を挙げた。「久保選手は実際に見てみたい選手だと思ったし、彼は日本のサッカー史を作り上げる選手になると思う」
太田選手は同じポジションのマルセロについてコメント。「マルセロのプレーは本当にサッカーを楽しんでいるのが分かるしファンをも楽しませているので、選手として本当に素晴らしいパーソナリティを持っていると思う」
今年8月、WOWOWリーガールに就任した松田さんが太田選手に質問する場面も。「サッカーを勉強するには何から覚えたらいいですか?」という質問に対し、「“クラシコ”から覚えてもらえれば。あと、“クラシコ”のほかに“多摩川クラシコ”というのがあって、FC東京と川崎フロンターレの多摩川を挟んだライバルチームの試合なんですが、こっちが発祥っていう噂もあるんです」と、取材陣を笑わせた。
アジア市場の開拓に力を入れ始めたスペインプロリーグ機構の意向で、このビッグマッチは現地では異例の13時キックオフ(日本時間で21時)。ランチタイムに行われるのはクラシコ史上初となった。
試合はホームのレアル・マドリードが優位に試合を進めていたものの、多くの決定機をものに出来ず後半はバルセロナが圧倒。結果は3-0でアウェーのバルセロナが完勝し、勝ち点差を「14」に広げて年内最後のリーグ戦を終えた。360度がLEDに囲まれたニコファーレでは、両チームの決定機が訪れる度に会場全体から大きな歓声がわき、得点シーンではバルセロナファンの熱気が最高潮に達していた。
次のエル・クラシコは、来年5月6日開催予定となっている。