2010年8月にバルセロナに加入したマスチェラーノ [写真]=Power Sport Images/Getty Images
バルセロナに所属するアルゼンチン代表DFハビエル・マスチェラーノが、2019年6月末のクラブとの契約満了を待たずに、退団を希望していることに関して、アルゼンチンのテレビ局『TyC Sports』の番組内で心情を吐露した。スペイン紙『マルカ』が伝えている。
現在33歳のマスチェラーノは、2010年8月にリヴァプールからバルセロナへ移籍。“不動のセンターバック”としてこれまで公式戦331試合に出場して、1得点8アシストを記録している。チャンピオンズリーグでは2度、リーガ・エスパニョーラは4度、FIFAクラブワールドカップでも2度頂点に輝くなど、クラブの華々しいタイトル獲得歴に大きく貢献してきた。
しかし今シーズンはここまでリーグ戦6試合に出場と、思うように出場機会を得られない状況。2019年6月末までクラブとの契約を残しているが、「ここでの挑戦は終わりを迎えたと思う。バルセロナでは長い間過ごしたから、やり残したことはほとんどない」と語り、契約満了を待たずに退団する考えがあることを示唆していた。
番組内で決断の真相を問われたマスチェラーノは、退団を決意するに至った経緯を明かした。
「出場時間が短くなってしまったのは誰のせいでもない。ただ僕が突きつけられた現実。数年前に感じられていたような自分自身の存在意義を、今は失ってしまった」
「だからこれからは、もう一度競争できて、自分が必要とされていると喜びを感じられる道を進みたいと思っている」
また、出場時間が減少した背景には「ケガの多さ」があると自ら分析。「過去数カ月の間に11回、筋肉を痛めた。だからメンバーに入り続けることができなくなったんだと思う。これまでこんなことはなかったんだ」と語り、フィジカル面でのコンディション低下を悔やんだ。
一方で、マスチェラーノは2018 FIFA ワールドカップ ロシア後に、アルゼンチン代表からも引退する考えを発表している。「この決断を撤回する考えはないか」とインタビュアーに問われたものの、「すでに決めたこと。僕の代表での物語はロシアで終わる」と、決断は揺らいでいないことを強調した。
マスチェラーノが来夏の移籍市場での退団となる場合、クラブには補強のための時間が残されているが、1月の移籍が現実味を帯びる可能性も。クラブ側は現在負傷離脱中のフランス代表DFサミュエル・ユムティティに代わり、マスチェラーノの活躍に期待しており、来夏までの残留を希望しているが、同選手の退団の意思は固いと見られている。
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