古巣バレンシアとの対戦でゴールを決めたJ・アルバ [写真]=Fotopress/Getty Images
25日に行われたリーガ・エスパニョーラ第13節で、バレンシアとのアウェイでの頂上対決を1-1で終えたバルセロナ。4ポイント差をキープして首位を堅持した一戦で、貴重な同点弾を叩き出したスペイン代表DFジョルディ・アルバだが、喜び一杯と言う訳にはいかないようだ。
バルセロナはこの試合の30分、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが放ったシュートがバレンシアのブラジル人GKネトのファンブルを誘い、ボールは完全にゴールラインを割った。ところが、これを確認できなかった審判団がノーゴールの判定を下し、先制点は幻となった。J・アルバは「誰にでもミスはある」としながらも、ジャッジの酷さを嘆き、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入に賛同した。
「これは主審によるとんでもないミスだ。中盤にいた僕でさえ、ボールがゴールに入ったのがはっきり見えた。正直言って腹立たしいよ。僕達は昨シーズンのベティス戦でも同様の誤審に遭い、その判定が尾を引いてリーガ3連覇を逃した。明らかにゴールに入ったボールを審判が確認できないなんて有り得ない。こういったプレーでは、VARが大いに役立つことだろう」
また、かつてプレーした古巣バレンシアについて、「優勝候補の一角であることに間違いない」としたJ・アルバは、敵地メスタージャでのドローに一定の評価を下した。
「僕達は素晴らしい試合をした。今シーズンのバレンシアは補強が上手く行き、本当に手強いライバルになった。それに加え、メスタージャはいかなるチームにとっても決して簡単には行かないスタジアムだ。僕はここでプレーしていたので、そのことは良く分かっている。僕達は前半、本当に良いプレーができた。本当ならばアドバンテージを得て終えているはずだった。一方、後半は相手のカウンターに少し苦しめられた。そして先にゴールを決められてしまったため、前掛かりにならざるを得なくなった。だが、幸運にも同点に追い付くことができ、引き分けという最低限の結果は残せた」
J・アルバは一方、2012年夏にバルセロナに移籍して以来、バレンシアのサポーターから反応が手の平を返したように変わってしまったことを嘆いた。
「僕はバレンシアでプレーしていた時、クラブのために全てを捧げた。移籍金ゼロで加入し、大金を残して退団して行った。それなのに、今はスタジアムに来ても歓迎されていない。こういった扱いを受けるのは理解できないし、本当に残念だ。僕はバレンシアに感謝しているだけに、心がとても痛い。自分がサポーターにリスペクトを示しているのと同様に、彼らもリスペクトを忘れないで欲しい」
複雑な心境を告白したJ・アルバ。今シーズンはブラジル代表FWネイマールの退団に伴い攻撃に絡む頻度が増し、左サイドの大きな武器となっている。既に1ゴール・5アシストを決めており、2012-13シーズンに記録した5ゴール、2015-16シーズンに記録した9アシストの更新にも期待したい。
文=北村敦
