本拠地に横断幕が掲げられる [写真]=Pep Morata
スペイン中央政府によって、カタルーニャ州のウリオル・ジュンケラス元副総理をはじめとする7名の閣僚たちが拘留されている。リーガ・エスパニョーラ第11節セビージャ戦、バルセロナは現状に抗議する形で、本拠地カンプ・ノウのスタンドに多くのセニェーラ(カタルーニャ州旗)を飾った。また、カタルーニャ語と英語で“正義”と書かれた巨大な横断幕を掲げていた。
この1週間、クラブはカンプ・ノウやパラウ・ブラウグラナ(バルセロナにある屋内競技場)において、表現の自由による主張を重ねてきた。パラウで行われたバスケットボールとハンドボールの試合でも、同じようにセニェーラや横断幕が掲げられている。
バルセロナはこれまでも、政治的な問題についてメッセージを投げかけてきた。今回の動きも、カタルーニャの権利と自由に対する要求を表現するアクションである。ラス・パルマス戦での無観客試合は、10月1日のレファレンダム(カタルーニャ独立の是非を問う州民投票)における中央警察の暴力行為への抗議の意味もあった。
クラブは、対話の必要性を繰り返し主張すると同時に、中央刑務所に収監されているカタルーニャ国民会議(ANC)代表のジョルディ・サンチェス氏、および分離主義者グループ“オムニウム・カルチュラル”指導者のジョルディ・クイシャルト氏の釈放を求めている。
またジョセップ・マリア・バルトメウ会長は、バルセロナ弁護士会が唱えている対話重視論に同調するだけでなく、中央政府が発動した憲法155条を非難した。
(記事提供:ムンドデポルティーボ日本語版)