CKからの得点が多いバルセロナ [写真]=Manel Montilla
リーガ・エスパニョーラ第7節ラス・パルマス戦、スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツがヘディングで放ったシュートは、今シーズンのバルセロナがCKから決めた4ゴール目になった。
これは昨シーズン、ルイス・エンリケ率いるチームが公式戦59試合で決めたCKからの得点と同じ数字である。2016-17シーズンに蹴ったCKは409回のうち、ネットを揺らしたのは4ゴールだけだった。
今シーズンはここまで78回のCKを蹴り、3ゴール決めている。残りの1つはジローナのスペイン人MFアダイ・ベニテスによるオウンゴールだ。
指揮官がエルネスト・バルベルデ監督に代わってからは、このCKも重要な得点源になっている。このセットプレーのチャンスを最大限に活かせるようになった理由はなんだろうか? そのヒントは、その4ゴールすべてが、ゴールに向かう軌道で蹴られたキックから生まれたことにある。
4ゴールのうち、左コーナーから蹴ったのはクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチとスペイン代表MFデニス・スアレス。右コーナーはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが2回蹴っている。ボールがゴールに向かって飛んでいれば、それにあわせるシュートも同じ方向を狙えばいい。物理学を理解していなくても分かることだ。ブスケツはボールの軌道を少し変えただけである。
これが一番効果的であることを理解していたバルベルデ監督は、アスレティック・ビルバオ監督時代にもこの蹴り方を徹底させている。そして今、この“ルール”がバルセロナの本拠地カンプ・ノウに引き継がれたというわけだ。
(記事提供:ムンドデポルティーボ日本語版)