リーガ・エスパニョーラ第7節バルセロナ対ラス・パルマス戦終了後、一度ドレッシングルームに引き上げたスペイン代表DFジェラール・ピケは、クラブが試合を行う決断を下した理由を説明するため、ミックスゾーンに出てきた。
「クラブは試合を中断しようとしたが、その選択は不可能だった。僕たちは理事会と話し合い、最終的にクラブの決定として試合をすることに決めたんだ」。ピケはまず、今回の決定がどのような経緯で下されたかをそのように説明している。
また、ドレッシングルームでの意見がどのようなものであれ、チームとして全員が決定に従う必要があると語った。「僕の意見? それは関係ない。もちろん、みんなには話したよ。チームは試合をすることを決定した。僕たちはクラブであり、個人の意見は関係ないんだ」 とコメントしている。
さらに「周囲に迷惑をかけたくないので、もし監督が私の存在が問題になると感じた場合は、ワールドカップ前にチームを離れるよ。でも、代表チームは愛国心を競争する場所では無い。これまでもスペイン国籍を取得してプレーしただけの選手はたくさんいる。結局、このチームのために最高のプレーができるかどうかだ。僕はそう考えている」 と涙ながらに述べている。
ピケはマリアーノ・ラホイ首相についての厳しい批判も展開。「カタルーニャで起きていることの責任は彼にある。すべてはその低レベルな政治力が引き起こしたことだよ。英語も話せずに世界中を行き来しているこの首相は、何千人ものカタルーニャ人が街で行っているデモを無視している」 と非難した。
最後に「私はカタルーニャとカタルーニャ人を誇りに思っている。彼らにはもっと相応しい価値がある。カタルーニャ人がどのように意見を表明し、どのように平和的に行動しているか、それを見守り続けて欲しい。これからもね。我々は暴動を起こしているんじゃない。そのように煽っても、カタルーニャ人は大きな声で歌うだけだ」と締めくくった
(記事提供:ムンドデポルティーボ日本語版)