本拠地開催の観客数で意外な事実が明らかとなったバルセロナ [写真]=Getty Images
スーペルコパ・デ・エスパーニャのファーストレグが13日に行われ、昨シーズンのリーガ・エスパニョーラを制したレアル・マドリードがコパ・デル・レイ王者のバルセロナに3-1の勝利を収めた。
試合会場となったバルセロナの本拠地カンプ・ノウには8万9514人が観戦に訪れたが、同スタジアムで開催された“クラシコ”の観客数としては、ここ10年でのワースト記録だったという。13日付のスペイン紙『アス』などが伝えている。
バルセロナにとっては、今シーズンの公式戦初戦となった今回の“クラシコ”。エルネスト・バルベルデ新体制で初の公式戦ホームゲームでもあったが、スタンドは満員のファンで埋まらなかった。
同紙によると、これまでのワースト記録は、2012年に開催されたスーペルコパ・デ・エスパーニャのファーストレグ(レアル・マドリード戦)で記録した9万1728人。今回は、当時の記録を2000人ほど下回ったことになる。
バルセロナは数年前から、スーペルコパ・デ・エスパーニャをシーズンチケットの対象試合から外した。公式戦のホームゲームで唯一の対象“外”カードとなった理由は、国内外からやってくる観光客を目当てにするためだという。1泊以上滞在する観光客が年間900万人以上を数えるバルセロナにあって、夏のバカンスシーズンに開催されるスーペルコパ・デ・エスパーニャは、地元のファンよりもツーリストたちに人気の高い試合となっている。クラブは、チケットの一般販売数を増やすことで収益アップを図りたい考えのようだ。
実際、レアル・マドリードとの“クラシコ”が実現した今大会は、1試合で600万ユーロから700万ユーロのチケット収入があるとされる。また、観光客はスタジアムに併設されたオフィシャルショップでユニフォームなどのグッズを購入するため、クラブとしてはさらなる収益増が期待できる。
とはいえ、観光客のすべてがバルセロナ・ファンというわけではなく、スタンドでは、レアル・マドリードの白いユニフォームを着たファンの姿が目立つという珍しい現象も起こっている。
クラブの金庫を潤すことに成功した一方で、ホームのファーストレグで痛い敗戦を喫することとなったバルセロナ。16日に敵地で行われるセカンドレグでは逆転勝利を飾り、ピッチ上でも重要な結果を残すことはできるだろうか。
(記事/Footmedia)
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