2017.06.21

エリートを生み出すバルサ…若き才能に移籍の“魔の手”が忍び寄る

カンテラ
数多くの才能が育つバルセロナの下部組織 [写真]=Pere Puntí - Pere Puntí
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 バルセロナのトレーニング施設、シウタット・エスポルティーバには、代理人、選手の友人、偵察中の相手監督など、クラブが育てた若者たちに金の匂いを嗅ぎつける者たちで常に溢れている。

 特にイングランド・プレミアリーグの多くのチームは、バルセロナのカンテラが育てた上質なプレーヤーたちを買い漁ることを望んでおり、フェラン・ソリアーノ氏、チキ・ベギリスタイン氏、そしてペップ・グアルディオラ監督といったこのクラブから巣立って行った人物が実権を握っているマンチェスター・Cといったクラブも、強力な自前アカデミーを有しているにもかかわらず、バルセロナまでその包囲網を広げている。

 若い選手たちをクラブに留めておくことは決して簡単なことではない。選手の家族はうんざりするほど多くのオファーを聞く中で、“魔が差す”ケースがよくみられるからだ。

 そのため家族や選手に対して、例えばスペイン代表MFセルジ・ロベルトが下部組織で我慢強く待ったことで成功を収めたと説明することは楽なことでない。またクラブが再獲得をするケースはあるものの、クラブを去ったことで潰れてしまった前例が多いことを理解してもらうのも非常に難しいことである。

 先日発表されたバルセロナBのジョルディ・エムボウラのモナコ移籍は、哀愁よりもクラブ、そしてカンテラの役割に対しての早まった批判を呼び起こすこととなった。

 しかし、18日はそのように批判をする人々にとっては都合の悪い日になったかもしれない。バルサのインファンティル(U-12)は、下部組織で最もレベルの高い大会の一つといわれる「ラ・リーガ・プロミセス」を制した。またバルセロナBはラシン・サンタンデールに完勝し、セグンダ・ディビシオン(2部)昇格に向けて大きなステップを踏みだしている。

 これら2つの成功は決して稀なケースでも、逆に確約されたものでもなく、言われなき批判をされながらも熱心に取り組んできた多くの人々の働きによる成果である。バルセロナはカンテラにおいて素晴らしい取り組みをしている。プレミアリーグではそれがよく理解されているようだ。

(記事提供:ムンド・デポルティーボ日本語版

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