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バルセロナのピケ、宿敵の地でテニスの観戦中にブーイングを受ける

2017.05.09

レアルのお膝元でブーイングを受けてしまったジェラール・ピケ [写真]=Getty Images

 バルセロナのスペイン代表DFジェラール・ピケが、宿敵であるレアル・マドリードのお膝元で“手痛い洗礼”を受けたようだ。

 テニス好きとして知られるピケは、5日に開幕したATP(男子プロテニス協会)ツアーのマドリード・オープンを、チームのオフを利用して現地観戦した。試合中、貴賓席で試合を見守るピケの姿が会場の大型モニターに映し出されると、一部の観客からブーイングや野次が飛ばされ、中には“アラ・マドリード”(レアル・マドリード万歳)という絶叫も響き渡った。

 そして、ピケを敵対視する観客からの“口撃”は、これだけに止まらなかった。その直後、本当に偶然かと思わせるタイミングで、ピケのパートナーのコロンビア人歌手であるシャキーラのヒット曲が流された。すると、スタジアムは再びブーイングに包まれ、それまではずっと無表情で通していたピケも、これには思わず苦笑いを浮かべるしかなかった。

 日頃のレアル・マドリードへの歯に衣着せぬ発言が災いとなったピケだが、先月23日に敵地で3-2と劇的勝利を収めた伝統の一戦“エル・クラシコ”後に、「サンティアゴ・ベルナベウでのブーイングは、僕にとってはシンフォニーのようなもの」とコメントしていたことが、一段と火に油を注ぐ結果となったようだ。

 テニスの観戦中でさえブーイングを飛ばされたピケだが、スペイン代表のホームゲームでもレアル・マドリードのサポーターを中心にブーイングを浴びせ掛けられるのが常となっているだけに、この程度の逆境では全く堪えることはなさそうだ。

文=北村敦

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