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鹿島戦、S・ラモスに2度目の警告を与えなかった理由は? 主審が経緯明かす

2016.12.20

金崎(右)へのファウルが“疑惑”のシーンとなっているS・ラモス(左) [写真]=Getty Images

 18日に行われたFIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016決勝で主審を務めたザンビア人主審のジャニー・シカズウェ氏が、レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスに2枚目のイエローカードを提示しなかった件について、経緯を明かした。スペイン紙『マルカ』や同『アス』など複数メディアが19日に報じている。

 レアル・マドリードが延長戦の末、4-2と鹿島アントラーズを破った決勝。“疑惑”の場面は後半終了間際、S・ラモスが鹿島FW金崎夢生の突破を阻もうとして背後から引き倒す形となった。シカズウェ主審はファウルを宣告。胸ポケットに手を入れてカードを出そうとしたため、すでに警告を受けていたS・ラモスが退場になると思われた。

55分にイエローカードを受けていたセルヒオ・ラモス(左) [写真]=Getty Images

55分にイエローカードを受けていたセルヒオ・ラモス(左) [写真]=Getty Images

 しかし同主審はカードを提示せず、鹿島のFKでのプレー再開を指示。鹿島の選手たちは抗議したものの、S・ラモスが退場処分を受けることはなかった。

 スペイン紙が判定を非難し、鹿島の石井正忠監督が「レフェリーが勇気を持てなかった」とコメントするなど、批判が集中している“疑惑”のシーン。渦中のシカズウェ主審は、以下のように経緯を説明している。

「あれは私と副審の間のコミュニケーションミスに過ぎなかったんだ。彼(副審)がファウルを知らせ、『ノー・カード』と言ったのだけど、私には『カード』と聞こえた。あれはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の対象となるプレーではなかったので、副審との間で確認をしていたんだよ」

 シカズウェ主審は、副審からの伝達を聞き間違え、イエローカードを出すべきと考えたために胸ポケットに手を入れたものの、確認の結果、警告を出さなかったと説明している。

 なお同主審は、「クラブW杯の決勝で笛を吹いた初のアフリカ出身レフェリーになることができて、神に感謝している」とコメントしている。

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