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盟友ジダンとの思い出を回想するマケレレ氏「僕と一対一の練習をしたがった」

2016.09.20

かつてレアルやフランス代表でジダン氏(右)とともにプレーしたマケレレ氏(左) [写真]=Getty Images

 現在レアル・マドリードの指揮官を務めているジネディーヌ・ジダン氏にとって、世界最高の選手として君臨した現役時代になくてはならない存在だった元フランス代表MFクロード・マケレレ氏が、UEFA(欧州サッカー連盟)公式サイト『UEFA.com』とのインタビューで、盟友との関係や自身が影響を受けた選手についてコメントを残した。

 レアル・マドリードならびにフランス代表では、攻撃の中心だったジダン氏に対し、守備の職人だったマケレレ氏。両者は同じ中盤の選手ながら光と影としてチームを支えた。自身の退団後にレアル・マドリードが低迷期を迎えた際には、ジダン氏をして「このチームはマケレレなくして成り立たない」と言わしめた同氏は、2人の間の思い出深いエピソードを明かした。

「当時、チームのトレーニングが終わった後もグラウンドに残り、ジダンと一対一の練習をしたものだ。なぜ彼がそれをしたがったのかはよく分かる。彼はドリブルのレベルや動きの質を一段と高めようとしていた。毎試合のように執拗に相手のマーカーから削られるものだから、それを避けるべく似通った状況で練習を積みたかったんだろうね」

 現役時代は無尽蔵のスタミナと卓越したカバーリング能力ならびにボール奪取能力を誇ったマケレレ氏は、「最もマークが難しかった選手は?」との質問を受けると、バイエルン所属のスペイン代表MFチアゴならびにバルセロナ所属のブラジル代表MFラフィーニャの父親であり、自身はセルタではチームメイトとして、レアル・マドリードではライバルとして戦った元ブラジル代表MFマジーニョ氏の名を挙げた。

「マジーニョは自分がマークした中で最もタフな選手だった。まさに天才だったね。彼からは極めて多くのものを学ばせてもらったよ。私は彼の子ども達も見ているが、父親の能力には叶わないと思っている。それほど彼は凄かったんだ」

 マケレレ氏は一方、“サッカーの王様”こと元ブラジル代表FWペレ氏が、自身の幼少期の憧れだったとの意外な告白もしている。

「ペレが私のアイドルだった。私の父がサッカーをしていて、ペレのビデオをたくさん持っていた。そして、私も彼のプレーを見るのが大好きだった。若かりし頃は彼のことをお手本として見ていたのを思い出すね」

文=北村敦

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