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プジョル氏が負傷中メッシの出場支持「プレーを止めても回復は保証されない」

2016.09.09

リーガ再開戦での出場に期待がかかるメッシ [写真]=Getty Images

 10日に行われるリーガ・エスパニョーラ第3節でホームにアラベスを迎えるバルセロナ。開幕3連勝を狙うこの試合で最も心配されているのが、大黒柱であるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのコンディションだろう。

 ウルグアイ代表を1-0で下した現地1日のロシア・ワールドカップ南米予選で決勝点を挙げたメッシだが、強行出場したことで左足付け根の痛みが悪化し、アルゼンチン代表から離脱した。

 バルセロナに戻って受けた精密検査の結果、左足内転筋の違和感とクラブにより発表されたメッシだが、欠場を極端に嫌う性分に加えて患部の経過も順調なため、アラベス戦では先発出場を希望しているという。その一方で、チームのテクニカル・スタッフやメディカル・スタッフは、メッシに無理をさせたくないため、休養もしくは途中出場にとどめたい意向だと見られている。

 そんな中、かつてのチームの主将である元スペイン代表のカルラス・プジョル氏が、メッシの出場を支持する姿勢を打ち出した。リーガ・エスパニョーラを統括するLFP(スペインプロリーグ機構)によるイベントに出席したプジョル氏は、自身も現役時代に股関節炎を抱えていた経験を踏まえ、メッシに休養を与える必要はないとの持論を展開した。

「私はメッシの負傷については詳細までは知らされていない。だが、股関節の故障については良く理解しているつもりだ。プレーを止めたからといって回復が保証される訳ではなく、解決策にはならないことを、私は経験上分かっている。それに、メッシのケガはそこまで深刻なものではないだろう。彼が数試合休むことを多くの人々が願っているのは間違いない。だが、彼はとても強い選手だ」

メッシ

2004年から2014年までともにバルセロナでプレーしたメッシ(左)とプジョル(右) [写真]=Getty Images

 一方、メッシに最大限の賛辞を贈ったプジョル氏は、レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとの高いレベルの争いから生まれる偉業の数々は、今後二度と見られない可能性があるとの見解を示した。

「私はメッシと何年間も一緒にプレーできるという幸運に恵まれた。私にとってメッシは史上最高のフットボーラーだ。また、クリスティアーノもそれに近いところにいる。そう言えるのは、彼らが全てを勝ち取ってきたからだけではなく、何年間にも渡りトップに君臨し続けているからだ。2人が行って来た事を他の選手が再現するのは極めて難しいだろう」

文=北村敦

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