バルセロナが2年連続となる通算28回目の国王杯制覇を果たした [写真]=Getty Images
コパ・デル・レイ（スペイン国王杯）決勝戦が22日に行われ、バルセロナとセビージャが対戦した。
リーガ・エスパニョーラを制したバルセロナと、ヨーロッパリーグ（EL）で3連覇を達成したセビージャが互いに2冠を狙ってシーズン最後の試合に臨む。バルセロナは昨シーズンも国王杯を制しており、連覇を飾れば通算28回目の優勝となる。一方のセビージャは2009－10シーズン以来の決勝進出で、通算6回目の大会制覇を目指す。
バルセロナはリオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールらが先発。セビージャはEL決勝で2ゴールを挙げたコケや、エベル・バネガ、ケヴィン・ガメイロらがスターティングメンバーに名を連ねた。
最初にチャンスを作ったのはバルセロナ。8分、前線でボールを持ったアンドレス・イニエスタがエリア内左に浮き球のスルーパスを送ると、抜け出したスアレスが右足ダイレクトで合わせたが、このシュートは枠の左へ逸れた。
一方のセビージャは17分、右サイドを突破したビトーロがゴールライン際から右足でマイナス方向に折り返し、エリア内に走り込んだコケが右足ダイレクトで狙ったが、うまく足に当てることができず、シュートは左へ流れた。さらにこのボールを拾ったセルヒオ・エスクデロが左サイドからシュート性のクロスを入れたが、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがパンチングで弾き返した。
ボールをキープしながらもなかなかチャンスが作れないバルセロナは36分にピンチを迎える。ロングボールでディフェンスラインの裏に抜けだしたガメイロに対してハビエル・マスチェラーノがファールを犯すと、決定機を阻止したとして主審はレッドカードを提示。数的不利に立たされることとなった。セビージャはこのプレーで得たエリア手前右からのFKをバネガが右足で直接狙ったが、枠の左上を捉えたシュートはGKの好セーブに阻まれた。
決定機を阻止したマスチェラーノ（右端）にレッドカードが提示された [写真]=Getty Images
試合はこのまま0－0で前半を折り返す。
後半に入り50分、セビージャはエリア手前左でパスを受けたバネガが右足でミドルシュートを放つ。しかし低い弾道のシュートは惜しくも左ポストを叩き、先制点とはならなかった。
一方、数的不利のバルセロナは57分にさらなるアクシデントに見舞われる。右足ハムストリングを痛めたスアレスがプレー続行不可能となり、ラフィーニャとの交代を余儀なくされた。
セビージャがペースを掴んで試合が進むと、65分には右サイドからのクロスがこぼれたところをエリア内中央からグジェゴシ・クリホヴィアクが右足ダイレクトでシュート。しかしここはDFの体を張ったブロックに阻まれてしまった。
押し込まれる時間が続いたバルセロナは76分、イニエスタがエリア手前で倒されてFKを獲得すると、メッシが左足で直接狙ったが、ゴール右を狙ったシュートはGKにキャッチされた。
バルセロナは後半アディショナルタイム2分、カウンターを仕掛けるとメッシがエリア手前左に走りだしたネイマールにスルーパスを通す。すると、このボールに対応したバネガがスライディングでネイマールを倒してしまい、一発退場となった。このプレーで得たFKをメッシが直接狙ったが、GKに阻まれ得点とはならず、試合は延長戦へ突入する。
ネイマールを倒したバネガ（19番）が退場となり、互いに10人となった [写真]=Getty Images
ようやく先制点が決まったのは97分。バルセロナはハーフウェイライン付近でボールを持ったメッシが左サイドを駆け上がったジョルディ・アルバに浮き球のスルーパスを送る。このパスでエリア内左に抜け出したJ・アルバが左足のシュートをゴール右隅に流し込んでネットを揺らした。
ジョルディ・アルバのゴールでバルセロナが先制 [写真]=Getty Images
リードを得たバルセロナはさらに104分、右サイドからのFKをネイマールがゴール前に蹴り込むと、完全にフリーとなっていたジェラール・ピケがヘディングで合わせたが、シュートはGKの好セーブに阻まれた。
追いかける展開となったセビージャは延長後半からビセンテ・イボーラに代えてフェルナンド・ジョレンテを投入した。しかしチャンスを作れないまま時間が経過すると、延長後半アディショナルタイム2分にバルセロナが追加点を奪う。エリア内でボールをキープしたメッシが左のネイマールにスルーパスを通し、ネイマールが冷静に右足でゴール右隅にシュートを沈めた。
試合はこのまま2－0で終了。延長戦の末に国王杯を制したバルセロナが2年連続の2冠を達成した。
【得点者】
1－0 97分 ジョルディ・アルバ（バルセロナ）
2－0 120＋2分 ネイマール（バルセロナ）
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By サッカーキング編集部
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