メッシ(左)は今季リーグ戦33試合に出場し、26得点をマーク
シーズン序盤の負傷離脱やW杯南米予選を含む代表活動の疲れなどもあって38試合中31試合の先発にとどまったメッシだが、それでも26ゴール、15アシストの数字は残した。ピチチ賞(得点王)を獲ったルイス・スアレス、ネイマール、メッシという南米3トップは「MSN」と呼ばれ、チーム総得点112ゴール、1試合平均2.9ゴールという驚異的数字を今シーズンも残したが、メッシの全ゴールの内訳を見るとやはり「ストライカー」たる所以が見えてくる。
ゴール位置のデータでおもしろいのは、26ゴールがすべてゴールエリアの幅の中から生まれている点だ。左ウイングのC・ロナウドはゴールエリアの幅の外から5ゴールを奪っているが、右ウイングのメッシにはない。戦術的にメッシがいかに中央トップ下でプレーしていたのかがよくわかる位置分布だ。
タッチ数データでは約77%にあたる20ゴールがダイレクトによるもので、メッシといえどもやはりゴールの決まるポイントで手数をかけない1タッチゴールが基本の型であることがわかる。一方で4タッチ以上のいわゆる「ドリブルシュート」からのゴールは3本、つまり約12%しかない。とはいえ、メッシのドリブルのスピードやキレが落ちたわけではなく、ドリブルという武器をより決定機創出のために使うようになっただけ。今シーズンはスアレスが前線に張ってディフェンスラインを押し下げるため、空いてくるバイタルエリアでメッシがボールを受け、ドリブルで相手を引きつけ、スアレスやネイマールにラストパスを送る攻撃が多くなっていた。
また、C・ロナウド、メッシともにPKとFKから7ゴールを挙げているが、FKゴールが1本のC・ロナウドに比べてメッシは4本と、PKの3本を上回る数字を叩き出している。FKによるゴールの多さがペナルティエリア外からのゴールの多さ(6本)を支えている。左足で巻くインカーブのFKは年々精度を上げており、PKを除くメッシのシュートの軌道は第35節スポルティング・ヒホン戦のヘディングも含めて基本的に「曲線」。インステップキックによる直線軌道の強いシュートは少なく、メッシのゴール傾向は「強いシュートが入る」という論理を打ち破る新機軸だ。
文=小澤一郎(サッカージャーナリスト、サッカーキング・アカデミー講師)
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