バルセロナが獲得を狙う(右から)ノリート、ガメイロ、L・ペレス、アルカセル [写真]=Getty Images
バルセロナが今夏に“4人目”のストライカー獲得を画策しているようだ。同クラブの地元カタルーニャのテレビ局『TV3』が5日、補強候補と予想する4選手の名前を挙げた。
バルセロナは現在、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ブラジル代表FWネイマール、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの“MSN”トリオが健在。しかしルイス・エンリケ監督はこれに加え4人目のストライカーを欲しており、補強に動く可能性があるようだ。
同監督が求めているのは中央に加えウイングの位置でもプレーできる選手で、スペインでの経験があり、交代要員の立場を受け入れられることが条件だという。今シーズン、チェルシーへ移籍したスペイン代表FWペドロ・ロドリゲスの穴埋めを図りたい模様だ。
1人目の候補者はセルタで10番を背負うスペイン代表FWノリート。バルセロナは今年1月にも29歳の同選手の獲得に動いていたようだが、1800万ユーロ(約22億円)の移籍金がネックとなり実現しなかった。しかしエンリケ監督はバルセロナBとセルタで同選手を指導した経験があり、チームに加えたい意思は変わらないという。
セビージャでプレーしている28歳の元フランス代表FWケヴィン・ガメイロもターゲットの1人だ。今シーズンはリーガ・エスパニョーラで16ゴールを記録しているほか、ヨーロッパリーグでも5ゴールを奪っており、チームの決勝進出に貢献している。しかし、セビージャは同選手の移籍金を4000万ユーロ(約49億円)に設定しており、交渉は難しくなる見通しだ。
3人目の候補はデポルティーボに所属する27歳のスペイン人FWルーカス・ペレス。今シーズンのリーグ戦で16ゴールをマークしている。アカデミーに在籍していたアトレティコ・マドリードも再獲得に興味を示すなど、今夏のビッグクラブ移籍が噂されている。同選手の獲得には2000万ユーロ(約24億円)が必要になる見込みだ。
最後のターゲットは、バレンシアで5年目のシーズンを送っているスペイン代表FWパコ・アルカセルだ。22歳にしてすでに代表で13キャップを積んでいる同選手。今シーズンはリーグ戦で13ゴールを記録し、2年連続での2桁得点を達成した。バレンシアにとってはキープレーヤーの1人であり、移籍金が高額になることが予想される。
この候補4選手に関しては、同クラブのロベルト・フェルナンデスSD(スポーツ・ディレクター)が財政面なども踏まえた上で、交渉への準備を進めているという。