メッシの先制ゴールを喜ぶバルセロナの選手たち [写真]=Getty Images
リーガ・エスパニョーラ第35節が23日に行われ、バルセロナとスポルティング・ヒホンが対戦した。
首位を快走していたバルセロナは4月に入ってから急失速。チャンピオンズリーグでアトレティコ・マドリードに敗れて連覇を逃すと、リーグ戦でも3連敗を喫し後続に付け入る隙を与えてしまった。前節は8-0の大勝を飾って連敗を止めたが、勝ち点で並ぶ2位アトレティコ・マドリードと、1ポイント差で3位のレアル・マドリードが今節揃って勝利を収めており、勝ち点3を獲得できなければ首位を明け渡すこととなる。対するスポルティング・ヒホンは降格圏内の18位と苦戦が続いている。残留に向けてなんとか勝ち点を持ち帰りたいところだ。
最初に決定機を迎えたのはアウェーのスポルティング・ヒホン。11分、カウンターで右サイドを抜け出したミゲル・ゲレーロがエリア内に折り返し、フリーで走り込んだアレックス・メネンデスが右足ダイレクトで合わせたが、このシュートはGKの正面に飛んでしまった。
するとピンチを凌いだバルセロナが13分に先制点を奪う。敵陣に押し込むと、エリア手前からアンドレス・イニエスタがゴール前のルイス・スアレスに浮き球のパスを供給。飛び出したGKが弾いてこぼれたボールにリオネル・メッシが反応し、ヘディングのループシュートでネットを揺らした。

メッシのゴールでバルセロナが先制した [写真]=Getty Images
リードを得たバルセロナは40分、メッシからのスルーパスでエリア内左に抜けだしたネイマールがドリブルで右方向に運びながら4人のDFを引きつけ、後方のスアレスにラストパス。スアレスが右足ダイレクトで狙ったが、DFに当たったシュートは枠の上に外れ、追加点とはならない。
一方のスポルティング・ヒホンは45分、左サイドからアーリークロスを入れると、エリア内右のパブロ・ペレスが飛び出して対応したGKの手前でシュートを放つ。ボールはゴール方向へ飛んだが、ここはカバーに入っていたDFハビエル・マスチェラーノがクリア。さらにこぼれ球をアレン・ハリロヴィッチが右足で押し込んだが、今度はDFジェラール・ピケにブロックされた。このままバルセロナの1点リードで前半を折り返す。
後半に入り59分、バルセロナはメッシからスルーパスを受けたネイマールがエリア内左で完全にフリーとなると、右足でシュートを狙ったが、ここはGKの好セーブに阻まれた。追加点が生まれたのは63分。エリア手前中央でボールキープしたメッシが、エリア内左に走り込んだイニエスタにパス。これを受けたイニエスタが左足で折り返し、最後はファーサイドのスアレスが右足で押し込んだ。

チーム2点目を挙げたスアレス [写真]=Getty Images
攻め続けるバルセロナは74分、エリア内右からダニエウ・アウヴェスがクロスを上げると、このボールが相手DFの手に当たりPKを獲得。これをスアレスがゴール右隅に決めてリードを広げた。スアレスはこのゴールでリーグ戦32得点目とし、レアル・マドリード所属のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを抜いて得点ランク単独トップに立った。
直後の77分には、エリア内左でドリブルを仕掛けたネイマールがDFに倒され、主審はPKの判定。再びキッカーを務めたスアレスが今度は真ん中に蹴り込み、ハットトリックを達成した。
さらに86分、右サイドからクロスが入ると、エリア内でネイマールと競り合ったDFオグニェン・ヴラニェシュがファールを取られ、バルセロナに3度目のPKが与えられる。これをネイマールが自ら決め、スコアは5-0となった。止まらないバルセロナは88分、エリア内左でメッシからパスを受けたスアレスがニアサイドを抜くシュートを沈め、6点目が決まった。

自ら獲得したPKをきっちり決めたネイマール(右) [写真]=Getty Images
試合はこのまま6-0で終了。バルセロナが2試合連続のゴールラッシュで首位をキープしている。
次節、バルセロナは30日に敵地でベティスと、スポルティング・ヒホンは29日にMF乾貴士所属のエイバルと対戦する。
【スコア】
バルセロナ 6-0 スポルティング・ヒホン
【得点者】
1-0 13分 リオネル・メッシ(バルセロナ)
2-0 63分 ルイス・スアレス(バルセロナ)
3-0 74分 ルイス・スアレス(PK)(バルセロナ)
4-0 77分 ルイス・スアレス(PK)(バルセロナ)
5-0 86分 ネイマール(PK)(バルセロナ)
6-0 88分 ルイス・スアレス(バルセロナ)
By サッカーキング編集部
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