左から、カシージャス、D・ロペス、K・ナバス、デ・ヘア [写真]=Getty Images
マンチェスター・Uに所属するスペイン代表GKダビド・デ・ヘアのレアル・マドリード移籍は実現しなかった。スペイン紙『マルカ』は1日、「レアル・マドリードのGKは運が悪い」と伝えている。
マンチェスター・Uとレアル・マドリードはタイトル獲得などの報奨金を含めて、移籍金3000万ユーロ(約41億円)で合意に達していたが、マンチェスター・Uからの契約書が8月31日24時までにスペインプロリーグ機構(LFP)へ届かなかったため、移籍は不成立に。これにより、デ・ヘアの獲得と同時に進められていたコスタリカ代表GKケイロル・ナバスのマンチェスター・U移籍もなくなった模様で、両GKにとっては同じチームで続けるにしろ、居心地がよくない最悪の結果となった。
同紙によるとレアル・マドリードのGKの不運は、2012年末のマラガ戦から始まったという。当時指揮していたジュゼ・モウリーニョ監督がイケル・カシージャスをスタメンから外し、アントニオ・アダンを先発で起用してからだ。それから3年でレアル・マドリードのゴールマウスには多くのGKが立った。アダン、カシージャス、ディエゴ・ロペス、ナバス、そしてキコ・カシージャ。
チームの象徴であったカシージャスのパフォーマンスが疑問視されるようになってから守護神は定まらず、本拠地サンティアゴ・ベルナベウの観衆もカシージャスのセービングを細かく見るようになり、かつ他のGKは常にカシージャスと比較された。サポーターはそんなゴールマウスの不安を6年契約で加入するデ・ヘアが解消してくれると期待していたが、土壇場で交渉が不成立に終わっている。